日本共産党目黒区議団 > 区議団ニュース 目次 > 区議団ニュース 詳細

区議団ニュース

▶ 一覧に戻る

日本共産党区議団ニュース 2010年6・7月号

JR跡地(上目黒1丁目)の利用

大企業中心の開発でいいのでしょうか

公的住宅の整備など区民利用優先に

 上目黒1丁目の旧国鉄清算事業団宿舎跡地(JR跡地、約8500平方メートル)の利用をめぐり、現在、大企業の利益を優先し、開発型ですすめてしまうのか、それとも公的住宅と緑地の整備など区民利用中心にすすめるのかが問われる事態となっています。

image
点線内の緑がJR跡地
 この土地は公的住宅を整備する目的で、東京都・目黒区共同で32億円ずつ出して購入した区民全体の財産です。当初、区は高齢者福祉住宅など83戸、都は、都営住宅101戸の整備を進めていましたが、都が進めた公営住宅の新規着工ゼロ・民間主導という住宅政策の後退に合わせ、区は従来の計画を転換してしまいました。
 区は「民間活力の活用」と称し、50〜70年の定期借地を設定して大企業に跡地を貸し、募集した企業に開発計画を提出させて競争させ、もっともよい計画を採用するという計画にしてしまいました。公的住宅よりも豪華マンション中心という大企業のもうけ優先の計画にしてしまったのです。
 その結果、区の公的住宅整備の計画は、ファミリー向けの区民住宅10戸、高齢者福祉住宅20戸(実施計画)まで減ってしまいました。
 区民のみなさんからは、「家賃が高くて目黒に住み続けようと思ってもなかなか難しい。公共的な住宅がもっと目黒にあればいいのに」と、公的住宅を求める切実な要望が寄せられています。公的住宅を最小限にとどめてしまう現在の計画では、「住み続けられる目黒」を実現することはできません。
 区は、2006年に東京都と基本協定を結んでいるので、定期借地方式はもう変えられないとしていますが、大企業の利益のために区民の貴重な財産である公共用地を提供することが地方自治体の仕事でしょうか。区が主催したJR跡地利用についての地元説明会でも、「なぜ区は大企業をもうけさせようとするのか」という声が上がりました。
 JR跡地利用について、自民公オール与党が進める大企業の利益優先の計画をやめ、当初の公的住宅整備を中心とした計画にもどし、区民の住宅の充実という切実な願いにこたえるべきではないでしょうか。

区内業者のみなさんと日本共産党が手を携え

簡易業者登録制度が始まる

 目黒区は、「東京電子自治体共同運営の電子調達サービス」で区の競争入札参加資格を取得していない区内の小規模事業者の方への受注機会の拡大を図るため、簡易業者登録の制度を始めました。登録されると簡易業者登録簿を作成し、区の各課で行う契約の見積もり依頼などの際に活用していくものです。
 対象となる契約は、区が発注する小規模工事、物品の買入れ、委託等に係る契約のうち、予定価格が50万円未満の物品の購入や80万円未満の簡易な改修工事の契約などが対象です。
 小規模事業者登録制度の創設について、日本共産党区議団は昨年11月の区議会一般質問で取り上げ、区内中小業者の仕事おこしのためにも実施すべきだと求めました。
 区は「区内の小規模事業者の受注拡大を拡大すべく、……現行の債権者登録制度を整備し、区内の小規模事業者がより登録しやすい制度となるよう努めていきたい」と答弁していました。
 日本共産党区議団と中小業者の皆さんとが手を携えて実現することができました。中小業者の方から、「うちも仕事がなくて困っているんだ。利用したいね」と歓迎の声が上がっています。

家賃助成制度の拡充を

住宅政策審議会が見直しの方向示す

 目黒区住宅政策審議会はこのほど、区の家賃助成制度について見直す方向を打ち出しました。これまで同審議会が議論をすすめてきたもので、2年後に改定家賃助成制度の実施をめざすとしています。今後、同審議会の意向を踏まえて目黒区は見直し案を作成します。目黒区で住み続けたいと願う高齢者や若者のためにも、制度の縮小ではなく拡充の方向が盛り込まれる計画にしていくために、力を合わせましょう。

「住み替え助成の廃止」は撤回すべきです

 5月13日の住政審で示された見直しのたたき台の中には、家賃助成制度について「他の区に先駆けて定住化対策として実施され、区民の住宅支援として重要な役割を果たしてきた」と評価しているものの、「高齢者世帯等住み替え家賃助成」「中堅ファミリー世帯住み替え家賃助成」の両制度を廃止することが盛り込まれていました。
 「高齢者世帯等住み替え家賃助成」は、区内の民間賃貸住宅に住んでいる方が、賃貸住宅に建て替えるための取り壊しによる立ち退き、または老朽化が著しい等の理由により、区内に転居する際の助成制度です。
 この制度の廃止の理由について、住政審のたたき台は「バブル期の不当な立ち退き対策として、転居を余儀なくされた高齢者世帯等に対し、資格を欠くまで無期限で助成する制度で、ごく限られた世帯にのみ高額の公費による助成をすることになっており、公平性の観点から新規募集を中止する」としています。

高齢者の立ち退き問題は深刻に

 しかし、高齢者が賃貸住宅から立ち退きを強いられるのはバブル期だけの問題ではなく、現在でも広くある問題です。ただでさえ、この助成制度は立ち退きを迫られても、大家が新たな賃貸住宅を建てなければ助成の対象にはしないと、要件を著しく狭めてきました。今やるべきことは、本当に困っている高齢者が制度を使えるように改善し存続させることです。
 「中堅ファミリー世帯住み替え家賃助成」にしても、中堅ファミリー世帯の居住水準の向上、子育て環境に適した住宅への住み替えを目的として住み替え後の家賃の一部を助成するものです。この制度が廃止されれば転居費用の助成がなくなり、家賃の高い目黒区から子育て層の流出が進んでしまうことになりかねません。

高齢者も若者も住み続けられる目黒へ

 目黒区が家賃助成制度にかける予算・決算は年々、減り続けています(グラフ参照)。日本共産党区議団は、高齢者も子育て層も区内に住み続けられるように、「高齢者世帯等住み替え家賃助成」「中堅ファミリー世帯住み替え家賃助成」の両制度は廃止ではなく、要件を拡充し存続させるべきです。また、なるべく多くの区民が利用できるように、家賃助成制度全体の要件の緩和も必要だと考えます。ご意見をお寄せください。
image


目黒区政アンケートにご協力ください

日本共産党目黒区議団

 こんにちは、日本共産党です。
 みなさんの区政やくらしに対するご意見、ご要望をお聞きし、今後の活動に生かして区政改革を進めてゆきたいと考えています。アンケート結果は、まとまり次第、議員団ニュースやホームページなどでご報告いたします。
 ぜひ、ご協力をお願いいたします。

くらし・雇用について

(1)現在のくらしについて、どう感じていますか。
1)良くなった  2)苦しくなった  3)変わらない

 「2)苦しくなった」とお答えの方は、その理由はなんでしょうか。
  1)給料の減収  2)売上の減少  3)年金収入の減少  4)失業や倒産  
  5)医療や介護の負担増  6)税金や社会保険料の負担増  7)保育料や教育費などの負担増
  8)その他(                   )

(2)今後のくらしについては、どう感じていますか。
1)不安がある  2)不安はない  3)どちらでもない

 「1)不安がある」とお答えの方、その理由をお書きください。
 (                   )

(3)仕事・就職活動でお困りのことはありますか。
1)給料が安い  2)残業代が出ない  3)長時間労働  4)休日が少ない
5)有給休暇が取れない  6)社会保険に入れない  7)男女差別  8)正社員になれない
9)雇い止め  10)解雇

 雇用・職場・就職などについて、お困りのことやご意見をお書きください。
 (                   )

(4)いま、不況を打開し、くらしを守るためには、どのような対策に力を入れるべきだと思われますか。
(1)雇用の確保  (2)仕事おこし  (3)消費税など庶民増税  (4)融資・貸付金の充実
(5)社会保障の充実  (6)中小企業への支援
(7)その他(                    )
ご意見をお書きください
(                    )

医療・介護などについて

(1)民主党政権は、後期高齢者医療制度の廃止を3年後に先送りし75歳から65歳に拡大しようとしていますが、どう思いますか。
1)公約通りにすぐに廃止すべき  2)先送りもやむをえない
3)今のまま後期高齢者医療制度を存続させるべき
4)その他(                    )

 高齢者の医療についてご意見・ご要望をお書きください。
(                    )

(2)目黒区国民健康保険についてお聞きします。保険料の値上げが毎年のように行われ保険料滞納世帯が、26.5%にもなっています。保険料についてどう思われますか。
1)高い  2)やや高い  3)妥当  4)安い
5)その他(                    )

 国民健康保険に関する要望をお聞かせください。
1)保険料を下げてほしい
2)保険料をこれ以上値上げしないでほしい
3)病院での窓口負担を下げてほしい
4)滞納に対する制裁で短期証や資格証明書の発行はやめてほしい
5)その他(                    )


(3)ご家族に介護保険制度を利用している方はいますか。
1)利用している  2)利用していない

「保険料、利用料が高くなった」「ヘルパーが使えない」「特養ホームに入れない」などの声が寄せられていますが、お困りごとやご要望をお書きください。
(                    )

(4)障害者自立支援法の廃止が進まないなか、施設利用料など障がいをお持ちのみなさんの経済的負担が問題になっています。ご意見とご要望をお書きください。
(                    )

(5)社会保障などの財源確保や大企業への減税を理由に、消費税の増税が言われていますが、どう思われますか。
1)増税に賛成  2)増税に反対  3)消費税は廃止すべき
4)わからない
ご意見をお書きください。
(                    )

子育て支援について

(1)子育て支援や教育について、実現してほしいことは何ですか。
1)保育園の増設  2)保育園・幼稚園の保育料負担軽減
3)学童保育の拡充  4)就学援助の拡大
5)奨学金の充実  6)少人数学級
7)その他(                    )

(2)目黒区では認可保育園を希望しても入れない現状があります。国・都は公立保育園の増設ではなく、施設の面積基準を狭くして子どもを詰め込めるように基準を改悪しようとしています。また区は、区立保育園の民営化を進めるとともに給食の民間委託も行おうとしています。ご意見をお書きください。
(                    )

(3)区は、区立幼稚園(ふどう、からすもり)廃園と区立中学校(3中、4中、7中、8中、9中、11中)の統廃合計画を進めています。ご意見をお書きください。
(                    )

まちづくりについて

(1)23区の世帯比でいちばん公営住宅が少なく家賃や固定資産税などが高い目黒区で、住み続けられる街をという声が多数あります。実現してほしいことは何ですか。
1)都営・区営住宅の増設  2)高齢者住宅の増設  3)障がい者住宅の増設
4)家賃補助制度の充実  5)若者や新婚世帯の家賃補助の創設  6)住み替え家賃補助の拡充
7)賃貸保証人制度の充実  8)固定資産税の減税  9)都市計画税の減税 
10)その他(                    )
ご意見をお書きください。
(                    )

(2)目黒区と東京都が公的住宅整備のために購入した上目黒1丁目にあるJR跡地を、50年以上の定期借地で大企業に貸し出そうと計画しています。ご意見をお書きください。
(                    )

平和のとりくみについて

(1)目黒区は、憲法擁護と核兵器廃絶をうたった平和都市宣言を行っています。核兵器の廃絶について、どう思われますか。
1)核廃絶に向けて区も積極的に力をつくすべき
2)核兵器は抑止力として必要  3)わからない 
ご意見をお書きください
(                    )

(2)沖縄・米軍普天間基地の移設問題について、どう思われますか。
1)無条件で撤去すべき  2)外国に移設すべき  3)沖縄県内に移設すべき
4)沖縄県外に移設すべき  5)わからない  
ご意見をお書きください
(                    )

区政全般について

(1)目黒区政で力をいれてほしいことは何ですか。
1)防災・耐震対策  2)地球温暖化対策  3)ごみ・リサイクル
4)緑化対策  5)放置自転車・バイク対策  6)バリアフリーの街づくり
7)保育園の増設  8)小児救急医療  9)経済的な生活支援
10)児童虐待  11)防犯対策  12)子どもの安全対策
13)少人数学級  14)障がい者福祉  15)高齢者福祉
16)介護  17)公的住宅  18)道路や住環境の整備
19)商店街支援  20)中小業者対策  21)男女平等
22)平和  23)その他(                    )

その他、困っていることや日本共産党と区議団へのご意見・ご要望をお書きください。
 (                   )

★あなたの年齢、性別、職業は
 年齢……   歳  性別…… 男 ・ 女   
 ご職業… 会社員・自営業・公務員・アルバイトや派遣
      主婦・学生・年金生活・その他(       )
★よろしければ、ご記入ください。
お名前
ご住所
お電話
ご協力ありがとうございました。お寄せいただいたご意見を区政に生かしてがんばります。

日本共産党目黒区議団 無料法律・生活相談

困った時はいつでもどうぞ

  • 毎月第3木曜日午後2時〜3時半
  • 区役所5階日本共産党控室  (3715)1111 (内)3030
  • 各区議地域でも随時行っています。お問い合わせ下さい。

日本共産党目黒区議団ニュース 2010年6・7月号 (PDF3,237KB)

このページの先頭へ ▲