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■向原小で研究発表会。ピアノによるメッセージがよかった
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区立向原小学校で10月31日、研究発表会が開かれ、参加してきました。5年前、区議会文教委員会に所属したとき以来の研究発表会への参加です。「子どもたちとの『かかわり』について考える」をテーマに授業を参観させていただき、講演に耳を傾けました。
公開授業は、低学年が話づくりをとおして語彙(ごい)を広げる取り組み、3年生は自分自身をふりかえり、相手の良さを認める内容、4、5年生は体育、6年生は社会「廃藩置県に賛成か」という討論などが繰り広げられました。
私は、ちょうど幕末を描いている大河ドラマ「篤姫」がオンエアされていることから、6年生の社会の授業を主に見ました。
幕末の激動の時期に新政府がとった施策について、賛成か反対か意見を述べることは結構、6年生では難しいのではと思っていましたが、どうしてどうして、児童たちはきちんと自分の考えを述べていました。ふと、自分が小学校のときはどうだったか、暗記科目といわれている社会は得意でしたが、きちんと自分の意見を述べることはできたか――。なんか、今の子どものほうがしっかりしているなと感じました。
第一の講演は、「個人研究とかかわり」というテーマで東京学芸大学教職大学院の大熊雅士教授が話されました。
そして、第二の講演は、盲目のピアニスト、島筒英夫さんの登場です。島筒さんは1952年東京生まれ。2歳の時に病気で失明し、6歳よりピアノを始めました。
71年武蔵野音楽大学ピアノ科に当時、全盲としては初めて入学。人の心の暖かさへの感謝、夢を抱いて生きることの素晴らしさ、戦争のない平和な世界実現への願いなど、様々な思いをピアノの弾き語りを披露します。
この日は、島筒さん作曲の「さよならぼくたちのほいくえん」を披露。幼児が保育園を卒園し、小学校に入学して児童になるその期待感を、バラード風の曲にのせて歌い上げ、涙ぐむ参加者もいました。
そして、最後はピアノのメロディーにのせてのメッセージ。組曲のような壮大さについ、聞きほれてしまいました。
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