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■区立保育園の給食調理の民間委託は偽装請負に
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目黒区議会第４回定例会で、目黒区の行革計画素案に示されている区立保育園の給食調理の民間委託の問題について取り上げました。
現在示されている「目黒区行革計画改定素案」は職員の削減のために「民間に任せられるものは民間に」と区立保育園や社会教育館への指定管理者制度導入をすすめることや、保育園調理業務の委託化や新設される学童保育クラブの民間委託など、民営化が目白押しといった内容です。
区立保育園の給食調理の民間委託は、こういった流れの中で提案されています。
目黒区の区立保育園は、区民と行政が力を合わせて23区の中でも高い水準をつくってきました。とくに、給食調理はアトピーの子どもには特別のメニューを用意したり、日々変化する子どもの体調に応じた給食をつくるなど、きめ細かい対応をとってきました。
とりわけ、乳幼児にとって給食は成長、発達に重要な役割を担い、保育士、栄養士、調理師および看護師が密に連携をとることが求められています。
しかし、調理が民間委託されると、これまでのような連携態勢がとれなくなり、子どもの体調や保育状況などの把握が職員間で共有しにくくなってしまうのは明らかです。これでは、目黒の保育水準を崩してしまうことになりかねません。
そもそも、委託された民間業者の区からの独立が保障されなければならず、民間業者で働く調理員に対し、保育士や栄養士など区の職員が直接、業務の指示はできません。指示すると偽装請負になってしまいます。
学校給食の調理が民間委託された埼玉県鳩ヶ谷市では、「市が詳細にわたる作業基準書を示すことは派遣労働であり、請負ではない」と、労働局が是正指導をおこなっています。
このように、区立保育園の給食調理は民間委託にはなじまないどころか、法令違反になりかねません。直営での運営しか道はありません。
ぜひ、区立保育園の給食調理の民間委託は中止すべきだというみなさんの声を、区に集めていただけたらと思います。
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