 |
|
|
 |
要支援者を介護保険から除外 介護保険改定案の問題《定例議会》
|
要支援者を介護保険から除外 介護保険改定案の問題
……………… 《定例議会》 ………………
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………
私は、今開かれている定例区議会で一般質問をしました。主な内容は、介護の問題、保育・子育て支援、清掃工場の建て替えなどです。何回かに分け区政ニュースで報告します。今回は、介護保険の改定案についてです。
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………
 |
■一般質問する石川議員
|
【毎年１０万人が介護退職に】
２０００年「社会全体で支える介護」の名の下で、介護保険制度がスタート。
しかし度重なる改定で、社会で支えるどころか家族の負担は増え、毎年１０万人が介護退職を余儀なくされ、さらには介護心中や介護殺人など痛ましい事件が絶えません。ところが国は、介護保険のさらなる改悪「医療・介護総合推進法案」を閣議決定しました。
【デイサービスと訪問介護が地域支援事業に】
改定案の一番の問題点は、要支援１、２の人が利用しているデイサービスと訪問介護（ホームヘルプサービス）を介護保険から除外し、区が行う地域支援事業に移すことです。地域支援事業は、専門職のヘルパーからボランティアや宅配弁当など細切れサービスにかわります。引き続き事業者を利用する場合は、事業者に支払われる介護報酬を現行より引き下げ、利用者が支払う利用料は現行の１割以上にすると言います。
また地域支援事業の事業費は、介護保険の３％〜４％と上限が設けられます。区が、良いサービスにしようと思えば財政負担となります。
改定案は、利用者、事業者、区にとってサービスの低下と経済的負担をもたらすものです。保険料を徴収してサービスが受けられない事態は、「国家的な詐欺だ」の批判の声があがっています。
【利用料を１割から２割に倍加】
介護保険は、４０歳以上は強制加入で、保険料が徴収されます。さらに介護保険を利用する（サービスを受ける）場合は、利用料を１割支払わなければなりません。１割でもその経済的負担は大きく、必要な介護サービスを我慢している人もいます。ところがこの利用料を、年金収入２８０万円以上の人は２割に引き上げるというものです。これは６５歳以上の２０％にあたります。
たとえば、要支援２でデイサービスと訪問介護を利用している人は、現在の利用料６４００円が１２８００円になります。
【国への働きかけを】
要支援の中には、認知症の方もいらっしゃいます。介護保険から外れボランティアで対応できるのか、状態が重度化し問題になるのではないか。また利用料の値上げで利用抑制が起こってくるのではないか。と区長に問いました。
区長は「ボランティアの育成を行い、適切な対応をはかっていく」利用料の引き上げについては「介護保険制度を持続可能な制度にするため、公平性から」と認める姿勢を明らかにしました。
介護保険の改定案は、介護保険制度を根本から崩すものです。区長会は、軽度者はずしのサービスの切り下げをやめ、国が責任を持って利用者が必要な介護を受けられる制度とするよう働きかけるべきだと思います。
◆４月開園が延期に ………………
４月開園する予定だった私立認可保育園が、建設工事の遅れで最大２カ月遅れることが明らかに。晴天のへきれき！
緊急対策として不動児童館２階の学童保育部分を利用し保育をし、学童保育クラブは「不動幼稚園跡地施設」に仮移転することになりました。
入園を予定している人、学童の子どもたちは驚きと怒りではないでしょうか。建設工事の遅れは、事業者の決定の遅れと資材不足などということですが、なぜ、２月になるまで事態がわからなかったのか不思議です。
◆保育園に入れない ………………
４月に保育園入園の決定が、各家庭に届けられました。私のまわりでも、入園が決まった人、入れなかった人様々です。保育園の保育士もわが子が入園できず、仕事に復帰できない事態に。 昨年は、８００人を超す子どもが認可保育園に入れませんでしたが、今年は…？ 本当に日本は、子育て支援が貧弱だと思います。これでは、安心して子どもを産むことができません。
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………
|
|
|
|
|
|
|
