|
|
|
希望に胸ふくらます新学期 保護者にかかる教育費の重〜い負担
|
希望に胸ふくらます新学期
保護者にかかる教育費の重〜い負担
……………………………………………………………………………………………………………………………………………
新入生が高校や大学に、希望に胸をふくらませ学生生活を開始する4月。その一方で、保護者には学費の重〜い負担がかかります。日本は世界の中で、最も教育費負担がかかる国と言われていますが、皆さんはどう思いますか?
……………………………………………………………………………………………………………………………………………
【多くの国が、授業料無償・返す必要のない奨学金】
日本の大学の学費は、1970年代以降急騰しました。初年度給付金は、60年代と比べ、国立大学は約82倍で81万円。私立大学では、約19倍の131万円です。
OECD(経済協力開発機構)加盟34カ国のうち、半数の17カ国は大学の授業料は無償です。フランスは登録料約2万4千円のみ。スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークは登録料もない徹底した無償制です。さらに、32カ国では返済義務のない給付制奨学金が支給されています。授業料が無償の国でも、低所得の家庭の学生に生活費を保障するなどの目的で支給されています。授業料が、有料で給付制奨学金さえないのは日本だけです。(表参照)
【親の経済力が、大学進学率に影響】
東京大学大学経営・政策研究センター調査によると両親の年収が1000万円以上では、4年制大学の進学率は6割を超えます。しかし、400万円以下では、3割となっています。憲法と教育基本法が禁じる「経済的地位による教育上の差別」が生じています。
【教育予算の低い日本】
日本の高等教育予算はGDP(国内総生産)比で0.5%。OECD加盟国中、最下位に。長年、教育予算を抑制してきた結果です。
高い学費は、大学に進んだ若者にも重くのしかかり、学部生の50%が奨学金を利用(2010年度、日本学生支援機構調べ)。しかし、雇用の悪化で、「奨学金を返したくても返せない」人が増えています。
ところが政府は、救済を講じるのではなく、取り立てを強化し、2010年度以降、延滞3カ月で個人信用情報機関(いわゆる「ブラックリスト」)に載せ、延滞9カ月で機械的に裁判所への支払督促申立など民事訴訟法に基づく法的措置を取っています。ブラックリストへの登録は2012年5月で、約1万2000人。奨学金とは名ばかりで、「サラ金」と同じだと批判の声があがっています。
【返済のない奨学金の創設を】
日本共産党は、奨学金の返還猶予期間の5年上限の撤廃、ブラックリスト化の禁止、給付制奨学金の創設、有利子奨学金の無利子化など提案しています。
何年か前、私が銀行に子どもの大学の授業料を振り込みに行った際、偶然知り合いに会いました。その彼女も授業料の振り込みで、「本当に、授業料高いよねー」と話したのを覚えています。親の経済力に影響することなく、学びたい子ども誰もが高等教育を受けられるあたり前の国にと思います。
ご存知ですか
風疹ワクチン無料で受けられます
風疹が全国的に流行し、目黒でも増えているとのこと。妊娠初期に風疹にかかると赤ちゃんが病気にかかることも。目黒区では、19歳以上の妊娠を予定・希望している女性と、妊娠している女性の夫に対しワクチン接種を無料で行います。
◆今年、4月1日から9月30日まで
◆詳細は…(5722)9896 [保健予防課]
……………………………………………………………………………………………………………………………………………
|
|
|
|
|
|