石川恭子
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中学校教科書採択 侵略戦争賛美する歴史教科書にノー! 教育委員会審議
 
     中学校教科書採択

            侵略戦争賛美する歴史教科書にノー!

                          
                   ……… 教育委員会審議 ………

………………………………………………………………………………………………………………………………  7月28日、区立中学校で使用する教科書、英語・社会科(他の教科は前の週に終了)について教育委員会(教育長を含めた5人の教育委員のもとで)で審議・採択が行われました。
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   【室内に入りきれない傍聴者】
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 今回大きな問題になったのは、社会科歴史教科書です。
 4年前の教科書採択の時、侵略戦争を正しかったとする扶桑社の歴史教科書は、不採択となりました。ところが、同様の内容の歴史教科書が自由社から発行され国の検定に合格したために、今回の教科書選定採択に新たに加わったのです。
 「新しい歴史教科書をつくる会」の会長は、「(扶桑社・自由社)どちらの教科書が採択されてもかまわない」と述べているようにどちらも歴史をゆがめている教科書に変わりはありません。侵略戦争を賛美し歴史をゆがめる教科書を採択し、子どもたちに使用させてはならないと、多くの区民が教育委員会の審議を傍聴。(規則で傍聴者は30人、室内に入りきれない人たちが廊下に待機しました)

   【教科書は「公平性と事実に基づき…」】
 ある教育委員は、「歴史教科書は、主観的なものに縛られることなく、公平性・事実にもとづいているか」が問われ、「新たに示された教科書は読み物としてはおもしろいが教科書としては…」の発言。また別の委員は「国際理解を深めながら、日本人として知るべき事実をしっかりおさえる。…日本の歴史を、世界の歴史との関わりの中で学ぶ。独りよがりの判断ではなく…」の発言があり、歴史教科書の基本的な考え方が示されました。その結果現在使用されている教科書が継続され、自由社の歴史教科書は不採択となりました。
 傍聴を終え、多くの人たちから安堵の声があがりました。
 しかし2年後には、新指導要領のもとで教科書採択が行われます。このときに、扶桑社や自由社の教科書を各地で採択させようという大きな動きが予想されます。 こうした動きは、憲法を改悪して日本を「戦争する国」に変え、国家に命を捧げる子どもをつくろうとするもの。子どもたちの未来を守るために、憲法改悪を許さず、ゆがめた歴史教科書を採択させない声を大きくしていきましょう。


    フランスも消費税引き下げ!19.6%から5.5%に

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 昨年イギリスでは、消費税率の引き下げが行われましたが、フランスでも実施されました。
 7月1日から、レストランの消費税(付加価値税)率を19.6%から5.5%に。不況で苦しむ主要産業へのテコ入れと、国全体の消費刺激がねらい。

   【引き換えに、4万人の雇用】
 欧州連合(EU)がレストランなど一定分野の付加価値税率引き下げを、加盟国の裁量としたことを受けての措置。この減税で、フランス政府の直接の減収は20億ユーロ(約2600億円)以上。レストラン業界は減税と引き換えに、2年間で約4万人の雇用をつくることを約束しました。
 減税で料理価格をどれだけ引き下げるかは経営者の裁量です。あるお店では、トマトとモッツァレラ前菜が6.10ユーロ(810円)から5.35ユーロ(約710円)、デザートが4ユーロから3.8ユーロに。アルコール類への減税はないとのことです。
 日本では、社会保障財源として消費税の引き上げが論議されていますが、EU諸国とは大きな違いです.


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介護による自殺者273人

 先日、NHKが介護の問題を取り上げていました。ほとんど動けない妻は病院の療養病床に。高齢の夫は、定期的に妻を自宅に連れ帰り、食事からすべての世話をしています。ところが国の方針で、療養病床を廃止するために、妻は病院をでなければなりません。病院にいるからこそ、たまに家で面倒をみることができるのに。妻の行く場所がないと泣き出す夫。38歳の若い夫。結婚後2年目で倒れ車椅子の妻を介護。若い夫は自分の夢である研究職を断念。妻の介護をしながら、仕事をしています。介護費用負担が大きく、仕方なく介護サービスの量を減らします。その結果、全く動けない妻が、一人で家に過ごす時間が多くなります。介護の現実に、涙と怒りです。
 スタジオには介護のために、仕事を辞めた多くの夫たちが参加。介護による自殺者は273人、介護のために転職した人は14万人と報告がありました。
 自分の親、義理の親、親戚など介護は、一部の人の問題ではなく大きな社会問題となって広がっています。毎年2200億円社会保障費を削減してきたこの国の実体。介護保険の抜本的な見直しが必要です。

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