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経費削減の中で 区立特養ホームの悲痛な叫び
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経費削減の中で 区立特養ホームの悲痛な叫び
……………………………………………………………………………………………………………………………… サービスの向上・経費の削減を目的に、指定管理者制度による民営化が推し進められ、区立特別養護老人ホームは、社会福祉事業団によって運営されています。現在特養ホームは、経費削減による正規職員の減、サービスの低下など大変な事態になっています。この問題を私は予算特別委員会で取り上げました。
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【びっくり！２億４８００万円】
区内には区立特養ホームが三つあります。この三つの新年度の予算を見ると、指定管理者（民営化）前の２００４年に比べ、２億４８００万円も削減されました。こうした下で、正規職員を減らし、賃金の安い契約職員を増やしました。
契約職員は、週３８時間または３０時間労働です。３８時間の契約職員は、夜勤も含まれ限りなく正規職員に近い労働。しかし契約職員の賃金は、手取り月額１５万円から１２万円と大変低いものです。そのために、アルバイトをする人も出てきています。
【職員が集まらない １年間で７５人の退職】
事業団は特養ホーム以外の事業も行っていますが、職員は全体で２００７年では、正規職員２０１人、契約職員１２０人。ところが今年１年間で正規職員は２５人、契約職員は５０人退職しました。このような退職状況は異常事態で、賃金が安く労働条件の悪い契約職員ほど人が集まらず、そのために正規職員の負担がますます増えています。 現場の職員の声を聞いてみると「生きがいを持って仕事についたが、これでは生活することができない」悲痛な訴えです。
【「人間の尊厳守る」といいながら】
区立特養ホームをつくるとき、行政、関係者、住民が話し合い、収容施設ではない「人間の尊厳が守れる施設」をめざそうと、努力してきました。ところが経費が削減され、人手が足りない中では、就寝時の利用者のパジャマの着替えはなくなり昼間と同じ服になりました。洋服の着替えは風呂に入るときか、洋服を汚した時だけです。
また忙しい食事時間は、職員は食堂内を行ったり来たり。飲み込む力が弱い高齢者にも職員はつくことはできず、いろんな人が交代で対応します。一歩間違えれば事故にもなりかねません。これが人間の尊厳を守る施設でしょうか。
【さらに進む経費削減 変えようとしない区の姿勢】
目黒区は、第三者評価の結果を持って特養ホームはよしとしています（第三者評価では、言葉も十分に話すことのできない利用者からアンケートを取りました）が、利用者の家族や職員から生の声を聞くべきです。
区は職員の労働条件が悪いのは知っているといいながら、さらに経費を削減しようとしています。
来年度で、指定管理者の期間が切れます。問題が起こっている今、きちんと総括し区立特養を直営に戻し、経費削減はやめることです。区長の姿勢が問われています。
おめでとうの入学時期 保護者に重〜い教育費負担
小学校、中学校で卒業式が行われ私も参加しました。まもなく入学シーズンで保護者にとってはうれしい時期。ところが入学費、制服や学用品の購入費など出費は大変…。
世界一高い日本の教育費を２００６年度文部科学省の「学習費」調査で見ると…。
※目黒区の保護者が負担する学校教育費（年間１人当たり）
●小学校 ５万６０１８円（学校給食費、教材、遠足、学校行事、夏期施設、移動教室など）
●中学校 ８万３６８５円（学校給食費、教材、遠足、学校行事、夏期施設、移動教室、修学旅行など）
義務教育は無償といいながら、保護者の負担は大きなものです。「もっと、もっと子育て支援を！」と叫びましょう。
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