石川恭子
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区政報告ニュース
利用はわずか7件 利用できない生活支援サービス事業 決算委員会
   利用はわずか7件 利用できない生活支援サービス事業  

        
………<決算委員会>………

………………………………………………………………………………………………………………………………  改定介護保険法は、国の支出の削減を目的に、負担増と給付減を国民に押しつけるものです。
 昨年4月から全面実施されましたが、多くの人が要介護から要支援に認定され自立という名の下に、必要なサービスが削減され介護ベッドなどの福祉用具が取り上げられました。
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  【「補完するため」と言いながら】
 目黒区は、要支援の高齢者のサービスが削減された状況の中で、これを補完するために独自の軽度者のための生活支援サービス事業を始めました。
 銭湯への介助や理容室へ行くときの介助、洗濯などの生活援助を行うというもの。ところがこのサービスを受けられるのは、1人暮らしか高齢者世帯だけ。同居家族がいるといっても、ほとんど日中1人で過ごさなければならない高齢者は対象になりません。
 また生活援助を受けるときは、高齢者世帯と言っても75歳以上でなければならないなど、利用条件が高いのです。そのため利用者はわずか7件!
 現場のケアマネィジャーは「利用させないための制度だ」と怒りの声をあげています。

  【渋谷区の取り組み】
 渋谷区では、補正予算で介護保険では認められない区独自のサービスを創設します。
 削られたホームヘルプサービスの時間を増やしたり、同居家族がいるからと制限されているサービスを増やしたり、今まで認められていなかった「通院の付き添い」や「散歩等の外出介助」を生活実態に合わせてサービスを提供するというもの。
 渋谷区は「ホームヘルプサービスの充実は、ひきこもりをなくす効果があり、認知症の予防や孤独死を減らす上でも重要」とその意義を語っています。
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 私はこの問題を決算委員会で取り上げましたが、区の答弁は、これまでの国の考え方(自立という名の下で…)を述べるだけでした。
 目黒区は改定介護保険法の下での、軽度者の実態をなぜ見ようとしないのでしょうか。やろうと思えば渋谷区と同様なことが出来るのです。区の姿勢が問われます。


   皆保険制度のないアメリカ 指一本治療代700万円!  

         

     ……… 映画「シッコ」を見て ………

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 話題の映画「シッコ」を見ました。男性が自分の足の傷口を、針と糸で縫うショッキングなシーンからの始まりでした。
アメリカには、全国民を対象とした皆保険制度がなく、多くの人が民間の医療保険に加入しているとのこと。
 民間保険に加入していない人が病院に行けば当然、治療費全額を支払わなければなりません。指2本を電動ノコギリで切断してしまった男性。くすり指170万円、中指700万円の治療代。男性は考えた末に、くすり指だけを治療しました。

   【恐るべし保険会社 治療をしない医師にボーナスが】
 民間保険の加入には、厳しい審査があります。痩せすぎ、太りすぎなどなど、簡単に加入することは出来ません。
そして加入した人に対しても厳しい審査。若い女性が急病で救急車で病院に運ばれました。
 保険会社は、彼女に対し、「病院に行く前に保険会社に連絡をしなかった」と医療費の保障はなし。保険会社は、医療費の支払い時になるとあの手この手を使い、加入者の手続きミスを捜し出し支払いません。
 さらに保険会社は、医師や病院にも介入します。治療を拒否してくれた医師に対して、お金が支払われ、治療を抑制した医師ほど評価されます。
 ある黒人男性が白血病に冒されました。弟と血液が適合し手術が可能。しかし病院側は、手術は必要なしと…。男性は死亡。男性の妻は「黒人だからと差別した」と訴えます。

   【お金がなければ、患者も放り出す】
 さらに、治療費の支払えない人たちが、治療途中で病院からタクシーで街中に放り出される姿に、我が目を疑ってしまいました。
 アメリカの恐ろしい医療の実態と、医師の役割にあ然!
 ある女性医師が良心のかしゃくに耐えかね公の場で訴えます。「自分は多くの医療の拒否をしてきたと…」少し救われる思いです。

   【日本の医療制度はどこへ】
 高い保険料、窓口負担3割、後期高齢者医療制度、混合診療の導入、療養病床の縮小…。日本の医療がアメリカ型に移っていくのではないかと大きな不安です。
 カナダ、フランス、キューバの医療費無料の実状も対比していましたが、間違ってもアメリカ型にしてはならないと思います。
 時間があったら映画「シッコ」を見てください!

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