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区内の施設は大丈夫?大規模改修、必要施設がぞろぞろ
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区内の施設は大丈夫?大規模改修、必要施設がぞろぞろ
区内には、学校施設が43カ所、一般施設(区営住宅を除く)が120カ所あります。
建物の耐久性は鉄筋造りの躯体で60年といわれていますが、30年を超えると内部の劣化が進み改修の必要性が高くなります。
区内の施設では昭和30年代に建設した学校、40年代の保育園など多数あります。
私が一般質問で取り上げた東山小学校は、築43年、47年、49年(増設をしているので棟によって異なる)で、雨漏りや床の亀裂は進み、前年に壁の修理をしたという場所も翌年には壁がはがれ、ぼこぼこと浮いていました。
【実施計画改定にあたり】
区は実施計画改定にあたり、今後10年間(07年度〜16年度)の中で、計画修繕、大規模改修などが必要な施設を盛り込んでいくため検討に入ります。
一般施設のうち大規模改修が必要な施設は31カ所、さらに耐震補強もあわせて大規模改修が必要な施設は10カ所もあります。
10カ所の中には、乳幼児が毎日利用する南保育園、祐天寺保育園も含まれており実施計画に優先的に盛り込む必要があります。(以前この件については一般質問で取り上げました)
【学校施設の半分、 大規模改修が必要】
区内には、22の小学校と10の中学校があります。築40年を超す棟は35カ所以上もあり、大規模改修が必要な所は、全学校施設の半分、約11万屬砲盖擇咾泙后
学校は、子どもが学び過ごす施設で、災害にあったときは区民の避難所の役割を持った場所です。優先して実施計画への盛り込みが必要です。そして、実施計画に盛り込めなかった施設についても、今後どうしていくのか長期的な計画が求められます。
改めて庁舎移転や再開発よりも、「もっと優先させることがあったのに」と怒りがわいてきます。
「学ぶ力」を育む授業づくり 愛知県犬山市の取り組み
……… 日本共産党目黒区議団が視察 ………
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日本共産党目黒区議団は7月、愛知県犬山市の教育委員会を視察しました。
犬山市は、2000年から少人数学級を導入し、来年度文部科学省が導入する「全国学力テスト」には不参加を表明しています。犬山市の独自の教育の取り組みをうかがいました。
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【人格の完成めざし 学びの学校づくり】
犬山の教育は、人格の完成を目指し、子どもに「自ら学ぶ力」を獲得させることを目標としています。
自ら学ぶ力とは、「基礎的な学力を身につけ、家族や友達を大切にし、地域を支え、自分の人生を大切にするとともに、生涯にわたって自ら学び続けようとする資質や能力」であると言っています。そして、知識の詰め込みや競い合う学力だけが教育ではないとして、国が一斉に行おうとしている「学力テスト」への不参加を明らかにしました。
教師指導の「教え込む授業」から子どもが主体となって取り組む「学び合いの授業」に転換し、学習集団と生活集団が一致する少人数学級を導入しました。
【学校は地域で支えられ】
学校は、地域のコミュニティの支えが必要で、学校を単位としたコミュニティが基本であるとして、目黒が行っている「学校選択制」は考えていないと言うことでした。小学校区を単位とする地域コミュニティによるまちづくりを積極的に進めようとしています。
【教育基本法の下で】
犬山市の教育の取り組みを聞いていると、フィンランドの教育と重なりました。 フィンランドは、かつて競争教育を行っていましたが、こうした下では子どもたちの成長は望めないとして、日本の教育基本法を手本に教育の改革に取り組みました。
教育費の無料化、少人数学級を導入し子どもたちの中で互いに学び合い、現場の先生たちの自由な授業の中で進められたのです。こうした結果、フィンランドのこどもは世界で最も学力の高い国となったのです。
犬山教育委員会の熱いおもいの教育論に頭が下がるばかりでした。政府は、教育基本法を秋の臨時国会で改定しようしています。しかし今必要なのは、改定ではなく教育基本法の下で、一つ一つ実践していくことが求められているのだと実感しました。
基本の自治体が頑張れば教育はこんなにも変わるんだと知らされた素晴らしい視察でした。
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