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■(財政)「財政難」キャンペーンを斬る(2)
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歳出増30億円の要因
18年度から20年度にかけて歳出が30億円増えた理由について、区は、資源回収費、子ども医療費助成、後期高齢者医療特別会計繰出金をあげています。これについて、少したちいって考えてみましょう。
歳出増の第1位は再開発
20年度の決算額から18年度の決算額を差し引いた額を多い順に並べると、第1位は市街地再開発費27億円、第2位は公園等新設・拡張費24億円、第3位は施設整備基金積立金18億円、第4位は後期高齢者医療特別会計繰出金18億円、第5位は減債基金積立12億円という順位である。
区が、歳出増30億円の要因として挙げている、後期高齢者医療特別会計繰出金18億円及び子ども医療費助成8億円については、老人保健医療特別会計繰出金及び乳幼児医療費助成との相殺でいくら歳出増を明らかにすべきである。とりわけ、後期医療制度により自治体負担がどれだけ増えたのか、高齢者負担増を強いられている区民にとって区民税が2重に使われている実態を明らかにすべきである。また、資源回収費4億円余については、今年度全町会完全移行により見直しの声が関係者から出ている。
区は説明責任を果たせ
こうした、基本的な点を明らかにしないまま、歳出が30億円も増えたから財政危機に陥っているかのように説明しているのは不見識である。
【添付ファイル】 18年度と20年度を決算額で比較し順位を付けた表
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