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■めばるの徳利
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ふだんはこうして置物に |
灘5郷の1つ西宮の酒造業は、戦災で酒蔵のほとんどを焼失した。そして、阪神淡路大震災では、歴史的な代表的な蔵も倒壊してしまった。それでも力強く復興している。
西宮市鞍掛町に清酒「白鹿」の辰馬本家酒造の酒ミュージアムがある。記念館は酒にちなんだ書画・工芸品・文献・資料の展覧会を開催し、阪神・淡路大震災に耐えた明治2年築の酒造館では酒造りの工程を展示している。
酒ミュージアムのとなりには「白鹿クラシックス」がある。ここには、ここでしか味わえない日本酒が愉しめる“きき酒・量り売り”をはじめ、新進作家による「クラシックスぐい呑百撰」などの“酒器”も売られている。
ここで見つけたのが「めばるの徳利」である。作者は大浦光男氏。2800円したが、気に入ったので買ってきた。
めばるは、煮付けにもってこいの高級魚である。生きいわしをえさにライトタックルで攻める釣りは何とも言えない味わいがある。岩礁と砂地が入り組んだ浅場では、逃げるいわしを追いかけるめばるを船べりから眺めながら釣るのも楽しい。
刺身と煮付けを肴に、「めばるの徳利」で飲む酒のうまいことは言うまでもない。
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立てると徳利に |
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