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■604号 区立保育園廃止やめよ
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安心の保育を
保育の質の問題が鋭く問われています。保育の量も質も安心できるように何とかしてほしいと言うのが区民の要求です。
株式会社の保育園
昨年整備した私立認可14園のうち13園が株式会社です。こうした私立園の保育士は、低賃金や職員不足と長労働時間に苦しみ、短期間での離職が多くなっています。
離職が多い
先生が定着しない、思うような保育ができない、日々の保育内容が問われる事態が広がっています。
法定指導検査が不十分
ところが、職員配置や財務会計、保育内容について、法定の指導検査体制が不十分です。江東区や新宿区では全園実施されましたが、目黒区では41園中わずか4園です。
目黒区も法定指導検査を全園実施し低賃金や職員不足で離職の多い私立園を改善指導すべきです。
保育の質ガイドライン
世田谷区は、人件費比率50%以下の私立園には補助金は出さないルールを定め、保育の質を守る取り組みをしています。法定検査体制と保育の質ガイドラインをセットでつくるべきです。
要求強い区立園を廃止
区は昨年、中目黒保育園を廃止し、上目黒保育園、東山保育園の民営化計画を推進しました。
東京都保育ニーズ実態調査によれば、希望する保育サービスは52%が公立認可園と答え、私立園39%を上回りました。
保育の質押し上げてきた区立園
目黒区立保育園は、産休明け保育、障害児保育、延長保育、アレルギー対応などを先駆的に取り組んできました。また、医療的ケア児や発達障害児の保育、状況により困難ケース児童の受け入れもしています。区立保育園は、目黒区内全体の保育の質を押し上げる役割を果たしてきたのです。
子どもを犠牲に
廃止計画にある区立鷹番保育園は、新年度から0歳児の募集を中止し、年々定期利用保育に置き換える計画です。これでは、異年齢集団を大切にした保育内容が次第に崩されることになります。子どもを犠牲にする鷹番保育園の廃止計画は中止すべきです。
待機児ゼロ
今年待機児は330人に減ったとされています。
しかし、認可保育園に入れなかった子どもは、依然として940人もいます。待機児率は23区1位。その上、都政新報によれば、目黒区は隠れ待機児童が前年比で152人も増えています。取り組みを強め認可保育園を増設すべきです。
児童館も同様
区立児童館・学童保育クラブについても、民間委託を中止し、質も量も充実させることが望まれています。学童保育クラブの詰め込みをやめ、入所希望数に見合った増設を進めること。学童保育クラブに最低3名の常勤指導員を配置することを10日予算要望しました。
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