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■579号 共謀罪は治安維持法
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義父の投獄
私の義父清原道寿は、戦前、目黒銀座の奥あたりに住み、教師をしていました。1943年5月10日、目黒の特高警察によって「治安維持法」違反に問われ、2年5カ月の獄中生活を生き抜き、1945年10月9日釈放されました。
怖すぎる法
治安維持法は、1925年の国会で「慎重な態度をとりむやみに適用せぬ」「純真な労働運動や社会運動を傷つけないように心がけている」などと答弁していました。しかし、実際には1928年から終戦までに、労働者、農民、文化人、宗教家、教育者など、逮捕数十万人、送検7万5千人に上りました。
内心を罰する
日本による侵略戦争が、教育勅語による軍国主義教育と治安維持法によるもの言えぬ社会づくりが一体となって推進されました。2度と繰り返してはならないのに、戦前の治安維持法のような思想、良心、内心を罰する憲法違反の「共謀罪」法案が、4度、国会に強行提出されました。
自公が妨害
日本共産党目黒区議団は、「共謀罪」法案の提出をくい止めるために、先の第1回定例区議会において、共謀罪法案の国会への再提出に反対する意見書(案)を提出しましたが、議会運営委員会において区議会の自民党、公明党などによって否決されてしましました。
監視社会
共謀罪法案は、戦前、戦争を批判し反対する市民を弾圧し、侵略戦争への道をすすめた治安維持法の現代版であり、憲法19条にそむき、モノ言えぬ監視社会をつくる違憲立法です。桜並木を歩いている人が花見なのか犯罪の下見なのかの違いは「目的」だと答弁したように、内心を調べ処罰する憲法違反の法案であること。「心の中」を処罰しようとすれば、電話の盗聴、メールやラインの傍受などが必要となってきます。人々は萎縮させられることになります。
テロ対策は嘘
テロ対策のウソや一般市民を対象としないというウソが次々破綻し、答弁はボロボロです。数に頼った採決強行は止めキッパリ廃案にすべきです。
市民運動あり
4月11日には、戦争はごめんだ、いのちを守るオールめぐろと共謀罪に反対するめぐろの会共催で、共謀罪を考える超党派の議員会派と市民の勉強会が、目黒本町社会教育館で開催されました。
野党共闘あり
共産党、民進党、生活者ネット、未来77の区議らが参加し、それぞれ共謀罪に反対する考えを語りました。講演は、日弁連の共謀罪対策副本部長の海渡雄一弁護士でした。
憲法集会あり
5月3日には、施行70年いいね!日本国憲法―平和といのちと人権を!5・3憲法集会が有明防災公園で開かれます。
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