森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
モリモリ区政報告 地域の話題 活動と実績 区政資料室 プロフィール 私の趣味
開発優先からくらしをささえる清潔な区政へ top back

森美彦のモリモリ区政報告

544号 「戦争立法」ストップ!



目黒の空襲

目黒区は、3月10日の大空襲では被害を受けませんでしたが、4月15日、5月24日、25日、空襲を受け、終戦までに死者291名、傷者1553名、全焼2万6095戸、罹災者10万3425名をだしました。

平和パネル展

 3月10日を前後して総合庁舎で東京大空襲や区内の空襲の展示をしました。私は委員会で、東京大空襲の狩野光雄さんの絵がいいと紹介し展示されはじめました。

戦後70年

 戦後70周年の今年、広島派遣の小中学生の数も20名から36名に増やし、被爆者の話を聞き、平和記念式典への参加、平和記念資料館見学や灯篭流しなどを行います。
 区内に住む被爆者から被爆体験を聞く取り組み、住区センターでは、民間団体による平和展の開催やポケット憲法を普及する取り組みもあります。

被爆アオギリの種

 学校でも児童館でも戦争体験や被爆体験を風化させない取り組みをしています。私も、児童館の職員だったころ、広島の被爆青桐の種を子どもたちと一緒に世話して発芽させた時の感動や、私の父親一家6人の広島での被爆体験を影絵のシナリオに書いて灯篭流しのシーンが最終場面でしたが、子どもたちと上演したことなどが忘れられません。

区議会で提案

 3月予算委員会で、私は、次のような平和の取り組みの提案をしました。
 広島に派遣されない子どもたちをはじめ、戦争を知らない世代が75%以上となっているなかで、戦争体験、被爆体験を聞く会を70周年にふさわしく区として位置づけてやってみてはどうか。目黒区内の戦争遺跡や原爆に因む場所を地図に落とした平和マップづくりをしてはどうか。
 区民センターにある被爆青桐2世も生命力の強さの象徴だが、大鳥神社の大銀杏も空襲で焼け残った戦争遺跡だ。羅漢寺には演劇桜隊の原爆殉難碑もある。こうした戦争遺跡や原爆に因む場所をめぐるフィールドワークを計画してみてはどうか。

憲法の普及

 平和憲法擁護の平和都市宣言30周年の取り組みとして憲法の普及と知るきっかけづくりとして、憲法全文を印刷したパンフレットや壁にはっていつでも目にできる印刷物を区民に配布してはどうか。日本国憲法を知る講座を開催してはどうか。

戦争法案

 安倍政権と自民、公明は、集団的自衛権の行使を認める「閣議決定」を具体化した戦争法案を、5月に国会に提出しようとしています。

戦地へ行く

 「戦争立法」は、2つの道で戦争する国づくりを推し進めるものとなっています。
 一つは、アメリカが世界のどこであれ戦争に乗り出したさい、自衛隊が戦闘地域まで行き軍事支援できるようにしようとしていることです。自衛隊は「戦闘地域には行かない」「弾薬は提供しない」などの歯止めを取り払って軍事支援を地球規模でできるようにします。戦闘地域に入れば敵と見なされ攻撃されて応戦すれば戦闘状態になります。

集団的自衛権

 もう一つは、集団的自衛権の行使を、法律で認め、米国の戦争に参戦する道をひらこうとしていることです。集団的自衛権の行使とは「他国防衛」の名目で、自衛隊が海外で武力を行使すること。しかも、どういう時に集団的自衛権を発動するかは、時の政権次第で事実上無制限。首相は、中東の紛争で日本に経済的打撃が生じた場合でも行使できると言っています。
 また、米軍が、国際法違反の先制攻撃をし、反撃された場合でも、集団的自衛権を発動する可能性を否定しませんでした。無法な先制攻撃による侵略戦争でも米軍と武力行使する、これでは集団的侵略です。アメリカが起こすあらゆる戦争に自衛隊が切れ目なく参戦支援する、日本を「殺し、殺される国」に変えることこそ戦争法案の正体です。

戦争か平和か

 いま日本に求められているのは、紛争の平和解決へ、9条を生かした平和外交に全力をあげることです。戦争か平和か、いま日本の進路が問われています。


インデックスに戻る