森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
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森美彦のモリモリ区政報告

531号 豪雨対策は大丈夫か



土砂災害は

 広島土砂災害は、多くの犠牲者を出し、深刻な被害をもたらしています。
 目黒川に沿って時間100ミリの集中豪雨を経験していますので、坂や崖の多い目黒区で土砂災害は不安です。

危険・警戒カ所

 目黒区内の土砂災害の危険箇所として大岡山、八雲の2カ所を指定しています。また、警戒箇所として崖地がある駒場、大橋、青葉台、東山、中目黒など20カ所を指定しています。指定している所は、傾斜度が30度以上、崖の高さが5m以上の急傾斜地で、崩壊した場合に人家や公共施設等に被害が生じるおそれがある所です。
 崖の状態に異状がないか、建築課と土木工事課の職員が点検に当たっていますが、費用がかかったり、工事するスペースがなかったりでなかなか対策が進みません。

都市型水害

 6月29日の集中豪雨では、駒場、大橋、東山、青葉台、上目黒の多くの地域で床上床下浸水の被害を受けました。
 近年激しい豪雨による水害で、23区内の住宅地でも水没した地下室に閉じ込められ犠牲となった人もいて、地下空間の浸水は人命に関わる深刻な被害につながる可能性が高いため、その対策は重要な課題です。
 地下空間の浸水防止のために出入口のステップアップ、防水板や防水扉の設置等は必要ですが、危険性を増している地下室マンションや半地下マンションの規制を目黒区でも強化すべきです。

下水道対策は

 目黒区内は全域50ミリ対応となっていますが、近年100ミリを超える集中豪雨が発生し、床上浸水の被害が大規模に起ってきました。2013年7月の下水道の能力を上回る集中豪雨により幹線沿いの低地で被害が発生しました。

75ミリ対応は

 このため、上目黒では、蛇崩川幹線を、八雲では呑川幹線を補強する新たな時間75ミリ降雨対応の施設を整備することになりました。

雨水流出抑制

 目黒区でもだんだん緑が減って、雨水は木々や地面にためられることなく地表を流れ、川や下水道に流れ込んできます。木々や地面には、水を蓄えることのできる自然の力、保水力があり、緑を増やすことは大切です。
 また、小規模なバイパス管の設置、道路雨水舛の増設、グレーチング蓋(排水溝の格子状フタ)への取替、浸透舛、浸透トレンチ、雨水貯留施設の設置など雨水流出抑制施設の整備も重要です。

総合治水対策は

 目黒区は、治水対策の充実を図るため、2010年5月に「目黒区総合治水対策基本計画」を改定しました。2017年度までに、55ミリの降雨までは、床上浸水や地下浸水被害を可能な限り防止する。過去最大の降雨などが発生した場合でも、生命の安全を確保する。
 30年後までに、60ミリの降雨までは、浸水発生を解消する。75ミリまでは、床上浸水や地下浸水被害を可能な限り防止する。
 しかし、目黒区では、この間、こうした命を守る様々な対策は、財政が大へんという理由で縮小カットされてきました。

区道が陥没

 先日、東山2丁目の区道中央が陥没し大穴ができました。私は、バリケードやコーンで車両通行止めをしてある所に通りかかり、だれか事故に巻き込まれなかったか心配になりました。私自身その日も宣伝カーで何度も通ったところだけにぞっとしました。

原因は豪雨か

 さっそく、道路陥没の件数や原因などについて目黒区に聞きました。
 区内での直近2年間の発生件数は、2013年に49件、2012年に42件でした。
 今回の東山のケースは、マンホールと下水管の接合部分の破損でした。地震などで接合部分が破損し、集中豪雨の内圧で下水管の割れ目が大きくなり、そこから地中の土砂が下水管を流れ出し、路面下に2メートル四方程度の空洞ができ、車が通過した直後に表層アスファルトが陥没したと考えられます。
 命を守る予防対策を強化すべきです。


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