|
■481号 区民生活より180億円削減を優先
|
修正は26件2億円
目黒区は、9月5日緊急財政対策本部で180億円削減案を決定し、わずか26件2億円分の素案から修正した内容を9月7日の議会運営委員会に報告しました。
修正点の主な内容
修正点の主な内容は、障害者の社会参加などを目的に心身障害者団体に委託している更生事業の廃止をやめ10%55万円を縮小する。
高齢者は配食サービス事業費1422万円カットの内10%に当たる腎臓・糖尿病食について140万円を削減しない。
母子支援施設氷川荘の廃止については、入所者への対応や指定管理者との協議を慎重に行うこととし25年度から3480万円削減するのを止める。
民間建築物の耐震化促進のための木造住宅の除却費助成については、大震災を受け重要性が高まっているので廃止せず41万円を残す、など26件を修正しました。
その修正額は、わずか2億3600万円であり、結局、「180億円削減先にあり」という結果となりました。
切実な区民の声を切り捨てるな
8月15日から31日まで受け付けられた180億円削減素案に対する区民意見は、190件でした。内訳は、個人84件195項目、団体35件73項目、議会会派7件51項目、まちづくり懇談会64件109項目、合計190件、428項目でした。
短期間にこれだけ多くの意見が出された背景には、区民生活への影響の大きさがあります。削減されると大変なことになるという区民・団体の切実な意見が多数寄せられました。
母子支援施設氷川荘廃止やめて
その一端ですが、紹介します。
「現在、大橋の母子支援施設に入居しております。この施設の廃止案があるとのこと。私は施設にて職員方に育児相談、自立について指導をいただきとても感謝して暮らしております。子どもの障害について駒場小学校と氷川荘と私、また地域の方とも協力して育てているところです。突然の施設廃止との発表に不安を感じております。どうか、廃止案の撤回、又は見直しをお願いします。」
「ひとり親で子どもも小学生になり自立へ向かっているのですが、廃止となると住居の確保が困難です。私ひとりの意見など反映されないと思いますが、路頭に迷う母子家庭が何軒かあるので氷川荘廃止案に反対します。」
区民生活の切捨ては許されない
今回の区民意見募集で、こうした区民生活への影響の大きさをあらためて実感しました。母子支援施設氷川荘の廃止は先送りされたものの、素案からの修正はわずか2億円分。たった1週間足らずでは、まともな反映などできません。本部が意見の全体について目を通し総合的に検討する時間などあるはずはありません。
|
 |
|