森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
モリモリ区政報告 地域の話題 活動と実績 区政資料室 プロフィール 私の趣味
開発優先からくらしをささえる清潔な区政へ top back

森美彦のモリモリ区政報告

421号 施設火災 行き場のない低所得者



無届の高齢者入所施設だった

 群馬県渋川市の高齢者入所施設「たまゆら」で墨田区民6人を含む10人が火災で死亡した痛ましい事件が起きました。

生活保護者の「姥捨て山」か

 日本共産党都議団の調査で、生活保護受給者の有料老人ホームへの入所状況は、23区全体では、都外施設111施設に515名。都内施設32か所に144人が入所していることがわかりました。目黒区では、都外施設2か所に2名が入所しています。江戸川区の109人が最多です。

都内にも103か所

 都内に103か所ある無届けの都内有料老人ホームでも劣悪な実態は同様です。
世田谷区のある施設では、4LDKくらいのマンションの1部屋をベニヤ板で4つに仕切り、2畳ほどのスペースにベッドを置いています。10床に10人が暮らしていますがほとんど寝たきりです。
 廊下側の部屋では昼間も本すら読めない状況なのに、家賃・食費で月14万円も取っています。30万円ていどの介護扶助が支給されますので40万円を超える計算です。

これは貧困ビジネス

 認知症や病気がちで大家からも入居を嫌がられるケースが多く、行き場のない生活に困る高齢者を「食い物」にするような「貧困ビジネス」が横行しています。

生活保護受給者がなぜ入れない

 私は、目黒区内の認知症グループホームに生活保護受給者が入所できないのは差別だと一般質問で取り上げました。グループホームの居住費が生活保護の住宅扶助費の上限額69800円を超えている実態を示して追及し生活保護受給者でも入所できるグループホームを確保しました。

特養ホームを増やすしかない

 要介護度5の生活保護受給者は、特別養護老人ホームなど公的施設にしか入れるところはありません。整備を急ぐ必要があります。
 日本共産党は、東京都に対し特養ホーム基本計画の2〜3倍への引き上げ、今年度で廃止予定の特養ホーム用地費助成の継続、重い個室料の負担だけでなく定額で入れる多床室も補助対象にすることを要求しています。


インデックスに戻る