森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
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森美彦のモリモリ区政報告

401号 新長期計画に区民の切実な声を



10年計画をどう改定するのか

 目黒区は、2010年を初年度とする10年間の新たな長期計画を策定する取り組みを進めています。  
 8月15日付めぐろ区報に掲載された通り、いま、これからの目黒区の施策やまちづくりについての意見募集をしています。9月19日までに日ごろの思いや怒りを文章にしてみなさんの声をたくさん出してください。

貧困と格差社会の中で

日本社会は、この10年の間に、あまりに人間が人間として大切にされない、寒々とした状況が作り出されてきました。
 若者を使い捨てにする労働、お年寄りを「姥捨て山」に追い立てる差別医療、社会を覆う貧困の拡大、10年連続3万人を超える自殺者…。
 目黒区は、裕福な世帯が多い緑豊かなまち、というイメージがありますが、日本社会の例外どころか、この間の「構造改革」による、大企業資産家への投機などの優遇税制の一方、弱者切捨てと負担増によって、富裕と貧困の格差がますます際立った区、と言えます。

「構造改革」を長期計画に持ち込むなの声を

小泉「構造改革」は、痛みを住民と自治体に押し付けるニセ改革であったことは、参院選の結果で示された通り、今では明白です。
 ところが、青木区長は、「構造改革」の必要性を熱心に説く小泉(石原)派であり、「激痛は、処方箋の副作用」としてしか見ていませんから、まともに、区民の痛みを取り除こうとはしません。

国都区の3人4脚

それどころか、国や都と一緒になって区民にいっそうの痛みを押し付けてきました。区民にとっては国都区の「トリプルパンチ」で痛みは3倍です。

暮らしより開発が優先か

また、「住民福祉の増進」を第1の役割としている地方自治体の長でありながら、区民生活より中目黒駅前やJR跡地など再開発の方が大好きな区長です。

進む生活破壊

市場が成長をもたらし、生活も改善されると、多くの住民が小泉「構造改革」に期待しました。
 しかし、その結果は、税制や社会保障改革などによる負担増、原油や食料品をはじめとする物価高騰も加わって、区民の生活破壊が進んでいます。

「安全安心の確保」言うが

区は、「安全安心の確保」を新たに対応すべき行政課題として掲げていますが、「貧困と格差是正」を課題として突き出そうとはしません。「安全安心の確保」に対して、区民が期待していることは、防災や防犯だけではありません。区民が安心して日々の生活を送ることができるように、病気になっても、障害を負っても、お金がなくても、人としての尊厳が守られる医療や介護、福祉が受けられることへの期待は大きいものがあります。

医療や介護に市場競争がなじむのか

本来、人としての尊厳を大切にすべき医療・介護は、競争を前提とした「市場主義」には馴染みません。医療や介護を提供する側に、競争原理を持ち込み「生き残り」を課すことは、患者や利用者の選別や排除、切捨てにつながる危険性をはらんでいます。

民間の努力は限界こえ深刻

派遣労働の自由化などによる劣悪な労働条件で区立特養ホームなどの職員が1年間に70人も離職する事態になっています。医療・介護の現場では、利用者も労働者もたいへんな状況です。
 目黒区は、91の区立施設を一気に指定管理者制度に移行し、今年体育館や高齢者センター、区立保育園まで区民の反対を押し切って指定管理者制度による民営化に移行し、今後、学童保育など直営の福祉施設に導入を図ろうとしています。

福祉職員の削減やめよ

今後10年間で500人に上る職員削減の中身は、福祉現場を中心とする区民サービスの最前線の職員です。第2田道保育園の民営化問題でこうしたことを区民が期待していないことが明白になってることを、区が長期計画などの改定のなかでしっかり踏まえることが重要です。



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