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■398号 東京大気裁判の和解条項を守れ
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大橋ジャンクションの屋上から臨む |
昨年8月の東京大気汚染裁判の勝利和解から1年が経過しました。
ぜん息治療が無料に
和解条項の第1はぜん息治療費の無料化の実施です。
ぜん息患者は、健康と命が脅かされ、医療費や生活費など経済的にも厳しい状況におかれてきました。
今年5月から目黒区でも、ぜん息患者の医療費助成制度の受付が始まり、8月から治療が無料となります。
環6に植樹帯
和解条項の第2は環境対策の実施です。
被告東京都は、当面、現在拡幅事業を行っている青葉台2丁目から大崎3丁目までの山手通りに、植樹帯や自転車歩行道などの整備に向け関係機関と調整していくことになっています。
ジャンクション屋上の緑化
また、首都高速道路沿道の環境対策として、大橋ジャンクションの屋上緑化が義務付けられました。NO2などの大気汚染物質を吸収するためボリュームのある屋上緑化を実現させる必要があります。
自動車排ガス測定局の増設
第3は、大橋ジャンクション付近に大気常時観測局を増設することです。
国道246と首都高3号線にかぶさる大橋ジャンクション付近は、1日5万台もの交通量が増加し30万台を突破するといわれています。
まさに、全国1の交通量に対応した自動車排ガス測定局を設置させることが重要です。
これらの東京大気汚染裁判の画期的和解条項を今後しっかりと守らせる監視活動が重要になっています。
目黒区が実現の立場で
また、街づくり・再開発特別委員会で大気汚染裁判の結果を厳粛に受け止めるよう主張するとともに、区理事者に和解条項の文書を渡し、東京都や首都高への働きかけを強めるよう要請しました。
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