森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
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森美彦のモリモリ区政報告

389号 JR跡地での住民の立場 



第2回説明会

 4月9日、菅刈住区センターで、12月に続き2回目の説明会が行われました。
 冒頭、目黒区企画経営部長から「用地取得後、とりくみがたいへん遅れたことをお詫びします。

合意に基づき

…JR跡地開発と周辺街づくりについてわかりやすく説明するとともに、開発事業、街づくりについて合意に基づき進めていきたい」というあいさつがありました。

公営住宅を

 説明のあとの質疑では、住民と区(都)の間で激しいやりとりが行われました。
「当初の購入目的どおり都営住宅と区の福祉住宅を建設すべきだ。区財政も好転しているし、貧困と格差でますすます住宅要望が切実になっている。(都担当課長は、隣接都営住宅の建替え用地として購入したところ隣接地で区移管建替えとなったので他の用途に活用することになったというが)都は新規建設しないので応募倍率は増える一方だ。目黒区は公共住宅の供給率が最低レベルだ。23区議長会も都営住宅増設の要望をしている。こうした声に真剣に耳を傾けよ。」

緑の保全を

 「JR跡地の地域はみどりが多い。集合住宅とか商業施設ではみどりがなくなり(環境が)悪くなる。」「目黒川沿いの崖線はきわめて重要。住宅をつくらず(緑の)崖線を残せ」「目黒区は公園が少ない。もっと緑地を増やすべきだ。湧水を保全すれば目黒川の浄化にも役立つ。」

障害者住宅を

 「障害の子どもがいる。周りの人に迷惑かけずに住める入所施設をつくってほしい」
「防災拠点としての活用を図ってほしい」

決まってから説明会

 「定期借地権方式は変更できないというが、住民説明会を開くときにはすでに決まってから説明するのでは、住民参加の意味がない。13年間もほっておいて暮れから駆り出されているが、もっと住民としっかり話し合って決めたらどうか」
 区は、定期借地方式による民間活用を決まっていることとしています。しかし、この日の説明会で出された住民意見は、「すでに決まっていること」と真っ向から対立する意見ばかりです。13年間も説明会を開かず「住民も議会もそっちのけで」区が勝手に決めてきたことにいま住民から異論が噴出しているのです。

心苦しいなら

 区は、JR跡地をどのような活用計画にするかを営利業者に提案してもらうとしていますが、住民は、もっとしっかり話し合って決めてほしいという立場です。街づくりは、発意から住民が主役で進めていくという目黒区地域街づくり条例の立場から見ても、住民の主張こそ正当です。

白紙に戻せ

 「決まっているところがあることについては心苦しい」といわざるを得ない決め方をしてきたことを認めるのなら、白紙に戻して住民参加で計画そのものを再検討すべきです。
 このままでは、住民がまちづくりの主役ではなく、営利企業が街づくりの主役になってしまいます


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