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■350号 保育園の民営化はやめよ
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協議を放棄
第2田道保育園の民営化問題で、区は、保護者との合意が得られなかったとして、1年半に及ぶ保護者との協議を放棄し、「見直し案」なるものを提案しました。
廃園とする
この案は、現在建築中の保育園は、新園として2008年4月から民営化によりスタートさせ、現在の第2田道保育園は、在園児が卒業まで直営で運営し廃園というものです。
今年4月に入園した子は、希望すれば来年4月完成の新園に転園できますが、2006年以前の在園児は、2009年4月まで転園できません。
子どもが犠牲
「見直し案」は、子どもへの影響に全く配慮がありません。年々子どもの数が減り、一番下のクラスは自分たちより小さい子に日常的に接する機会が奪われます。また、最後の年には9名以下の年長児だけの集団になり、集団遊びに支障が出ます。
運動会など園全体で取り組む行事への参加人数が年を追うごとに減っていき、最終的には他園の行事にお客さま的な参加になる可能性もあります。
危険な建物
さらに、旧園舎は、耐震性に問題があるから建て替えているのであり、危険なことがわかっている園舎での保育を続ける提案は、行政として無責任極まりないことです。
これまで保護者は休日を返上して協議に応じてきたにも拘らず、何の相談もなく突然方針転換することは到底納得できるものではありません。
在園の保護者にはすでに改築説明会を終えており、新入家庭にも1月に引越すと説明しています。
区は、民営化の目的を「経費削減のため」と言いながら、2つの保育園が運営経費は、新たに1億3000万円かかります。
撤回すべき
これまでの協議の積み重ねを無視した区の一方的なやり方に、保護者から怒りの声があがっているのも当然です。「見直し案」は、撤回すべきです。
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