森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
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森美彦のモリモリ区政報告

284号 子どもたちの命と安全を守ろう



・・・・・・・通学路の安全確保に全力を・・・・・・・


 広島と栃木で命を奪われたのは、ともに小学一年の女児です。学校からの帰り道、一人になったところをねらった凶悪事件です。

子どもを見守る人の輪を

 子どもたちの命と安全を守ろうと、多くの学校が、通学路の安全を点検・巡回しています。防犯教育や防犯ブザーの配布も広がっています。ただ、子どもが助けを求めたときに応じてくれる人がいなければ効果がでません。子どもを見守る人の輪を広げていく必要があります。
 上映中の映画「オールウェーズ 3町目の夕日」を見ました。町中で子どもを見守っていた30年代当時の様子がわかります。子どもたちの安心をつくりだすことは、住民自治の課題でもあります。「7人の侍」を思い出すと言えば少し大げさかもしれませんが、わが町のこどもをみんなで守るために知恵と力を出しあう時ではないでしょうか。

登下校時の安全を

 12月14日の文教・子ども委員会に「登下校時における児童の安全確保に関する対応について」報告がありました。地域全体の課題でもありますので、全体を報告します。

小学校における当面の取り組み

(1)通学路の見直し

 教職員やPTAが実際に通学路を歩き、防犯の観点や交通事情等を配慮し、可能な限り安全な通学路を設定する。また、定期的な点検を実施し、通学路の状況を把握し、安全指導の徹底を図る。

(2)通学路における注意箇所等の周知の徹底

 学校が見直した通学路に、注意箇所や子ども110番の家等を書き込んだ「通学路安全マップ」を改めて作成・配布し、注意箇所等の周知の徹底を図るとともに、保護者と子どもで実際に歩き、注意箇所等の再確認をするよう各家庭に依頼する。また、警察、町会、住区住民会議などにも配布し、通学路の共通認識を高め、見守りの体制を強化する。

(3)安全な登下校体制の工夫・実施

保護者などの協力を得ながら地域別縦割り班で集団登校したり、学年単位で地域別の集団下校を実施したりするなど、目常の登下校体制を一層安全なものとする観点から登下校体制の工夫・・実施を行う。

(4)地域全体で子どもを見守る体制の整備

 教職員やPTAが登下校時の見回りやパトロールを実施したり、町会、住区住民会議などの協力を得て、子どもを見守る目を増やしたりしながら犯罪抑制効果を高める。子ども110番のステッカー、腕章など必要な用品については教育委員会で対応する。

(5)通学路や登下校時間に関する警察との情報共有

 通学路や登下校時間などについて、最寄りの交番や所轄の警察に情報提供し、必要に応じて登校下校時のパトローノレなどについて要請を行う。

(6)不審者情報の共有

 日頃から、不審者の出没に関する情報等について、警察、教育委員会、学校間で連携を図りながら、学校と保護者で共有し、緊急な場合においても対応できる体制づくりをする。

新年度における新たな取り組み


(1)学校緊急情報等連絡システムの一斉導入

 小学校・中学校・幼稚園に「学校緊急情報等連絡システム」を一斉に導入することによって、教育委員会から学校へ、学校から保護者の携帯電話やパソコンヘのメール配信による連絡体制を構築し、防犯情報等の緊急情報を一斉に迅速かつ正確に伝達し、情報を共有することで、事件・事故の未然防止に努め、子どもの安全を確保する。

(2)小学校第1学年で「CAP」(防犯教育)を実施

 高学年になると不審者に対抗する力をもつようになる。また、保育園、幼稚園は保護者が送り迎えをする。その間の低学年は犯罪に巻き込まれる危険が高い。このことより、低学年への被害防止教育の充実を図る観点からCAPを拡大する。

(3)全小学校における「地域安全マップ」の作成

 五本木小学校(文部科学省「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業実施校」)の取り組みを踏まえ、子ども自らが作成する「地域安全マップ作り」を全小学校で実施し、地域における危険察知能力などの育成を図る。その作成を行うに当たり、児童が実際に地域を歩き観察・調査する活動を支援したり見守ったりする学習活動サポーターを派遣する。

(4)被害防止教育推進の教員研修の実施

 犯罪機会論等を踏まえた被害防止教育の具体的な指導方法について教員、学習活動サポーター対象の研修会を年間2回開催する。

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 10日、京都で小学6年生の女児が殺害されるなど子どもへの犯罪が増えています。「勝ち組・負け組」を当然視し、社会的弱者にたいする攻撃に痛みを感じない風潮が生まれるなかで、自分よりもっと弱い子どもを標的にした犯罪が多発しているのではないでしょうか。
 区教委の報告によれば、今年度に入り変な人から声をかけられた小学生が26件、中学生が5件あります。子どもたちの通学路の安全確保に全力をあげるとともに、世界でも極端な子育て環境の劣悪さを正していこう、一人ひとりの尊い命を大切にする社会、犯罪をうまない社会をつくっていこうという声も強まっています。


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