森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
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森美彦のモリモリ区政報告

278号 上目黒9条の会の呼びかけにこたえて



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上目黒9条の会が発刊した『憲法を守る880万人の手紙』と赤旗のインタビュー記事及び1面コラム「潮流」の記事

「火垂るの墓」をみて

 11月1日、終戦60年スペシャルドラマ「火垂るの墓」が放映されました。――海軍大佐の長男で軍国少年の清太と妹節子は、空襲で母を無くしおばさん久子の家に。夫の戦死の報せと子ども4人と迎えた2人を抱え配給米も絶えるなかで、軍国少年の言葉に反感を持つ久子は、心を鬼にして兄妹につらくあたりはじめる。「これが戦争よ」の言葉は胸に響く。清太は、妹と家をでて防空壕でくらすが、終戦の日栄養失調で節子が息絶える。火葬にし遺骨をドロップの空き缶に入れ壕から立去る。まもなく清太は浮浪児として死ぬが、その時大事に持っていたその空き缶が95歳で死んだ久子の遺品から発見される。――戦争の悲劇と戦後60年を経てなお深い傷あとを残していることも描いた作品でした。

小泉政権の暴走許さず

 総選挙後、小泉政権の暴走をくいとめる世論と運動がいっそう大事になっています。
 自民党が新憲法草案を発表するなど改憲の動きが強まるなか、目黒区内でもさまざまな憲法を守るとりくみがすすんでいます。
 大岡山や上目黒、東工大で9条の会がつくられ運動が広がっています。

上目黒9条の会は

 上目黒9条の会の活動が、10月15日に赤旗のインタビューを受けました。その記事を紹介します。

赤旗で活動を紹介

 憲法を守ろうという趣旨の手紙を一人が二人、二人が四人に出そう」。上目黒9条の会は、憲法九条改悪の動きが強まるなか、憲法を守るための手紙運動を呼びかけています。9月には、この運動をすすめるため、憲法を守る思いや戦争体験をつづった『憲法を守る880万人の手紙』を発行しました。
 この本は、同会の代表をつとめる内野悳郎さんの会社・らくだ出版から刊行され、会のメンバーや知人など29人が平和のメッセージを寄せています。
 きっかけは1月25日の会発足のときに出た意見でした。「年賀状など手紙で、憲法を守る思いをこれまで以上に多くの人に届けて、憲法改悪阻止の運動を広げられないか」
 5月には、「憲法を守る『トークとギター』のタベ」を開き、憲法九条改悪をどのように阻止するかを討論。学習会の開催、憲法改悪反対の署名活動などを決め、内野代表の提案で憲法を守る手紙を出す運動をすすめることにしました。
 同会世話人の中村昭三さん(77)は「国民の過半数が改憲に反対するよう手紙運動を広げたい。孫を戦争に送りたくないという女性から、『憲法を守る思いを手紙で訴えるのに、この本が役に立つ』といわれた」と、本の普及をすすめています。
 同会事務局の和田敏さん(73)は「手紙運動は郵便だけでなく、ファクスや掲示板で訴えるなど、それぞれが創意工夫してやっています。本がその助けになってほしい」と語っています。

赤旗の「潮流」にも

 その後、11月2日には、赤旗の1面「潮流」に次のような記事が掲載されました。
 東京都目黒区の上目黒9条の会が編集した『憲法をまもる880人の手紙』(らくだ出版)に同区在住の児童文学者・佐藤ふさゑさんが、「くやしい」と言い残して死んだ父のことを書いています。
 終戦の前年、佐藤さんが国民学校一年生のときのことです。左手が不自由だった37歳の父に召集令状が届きました。「おれにまで赤紙が来るようじゃ、日本は負けだ」。友人に漏らした一言が憲兵に伝わりました。
 「天皇陛下のお召しをなんと心得る」。出征兵士を送る式で朝礼台の憲兵が父の頭をけりつけました。15針縫う大けがでした。戦後になっても父は村の人たちと口をききませんでした。「変人」と呼ばれるようになった父は娘にいいました。「あの日のことを父ちゃんは一生忘れられん。くやしいよ」
 この本は「憲法を守る手紙を出そう」という運動から生まれました。いろんな人が知人、友人に手紙を書いています。別の児童文学者の女性が孫にあてた手紙は、ランドセルにまつわる思い出です。
 一年生の「ちかちゃん」はボール紙に赤い色を塗ったランドセルをうれしそうに背負っていました。しかし、食べるものもままならない中、はやり病で亡くなりました。亡きがらを入れたリンゴ箱の上には色あせたランドセル。「あの戦争がなかったら…おばあちゃんには忘れられません」
 佐藤さんはいいます。「日本は本当に危ないところにきていると思います。戦争が人の命や人権をいかに踏みにじるかを知ってもらいたい」
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地区党主催で12月に憲法集会

 12月10日には、2時から上目黒住区センターで内藤功さん(元参議院議員、弁護士)を迎えて憲法9条を語る共産党地区委員会主催の学習集会が開催されます。


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