森美彦・モリモリ区政報告

■２６７号　緊急に抜本的なアスベスト対策を

青木区長に対し要望

日本共産党目黒区議団は、８月３日、青木英二区長に対し、「アスベスト(石綿)対策に関する緊急要望書」を手渡しました。要請内容は以下の通りです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
アスベスト関連企業における労働者やその家族、企業周辺の住民などの深刻な健康被害の実態が明らかになり、国民の間に不安が広がっています。アスベストが主な原因とされるがんの一種、中皮腫による死亡者は、この１０年間で６０００人を超え、今後４０年間で１０万人を上回ると言われています。
こうした事態を招いた原因は、７０年代にはアスベスト使用の有害性が国際的にも明らかになっていたにもかかわらず、アスベストの輸入、製品の生産、使用の全面禁止が速やかに行われなかったことにあります。大量のアスベスト使用を続けてきた企業と共に、アスベストの危険性を認識しながら長期にわたって使用を容認してきた政府の責任は重大です。
アスベストに関する、政府の抜本的な対策を要求するとともに、区民の命と健康を守る立場から、下記の対策を緊急に講ずるよう要望します。

９月補正で予算化を

①すべての区の公共施設を早急に再調査するとともに結果に基づく安全対策を講じること。
②すべての解体工事について、事前に届出と周辺住民への説明会を義務づけ、アスベストの除去にあたっては、助成制度を設け、規定に基づいて安全に除去するよう指導すること。
③アスベストに対する正しい情報を周知徹底するとともに、住民ぐるみの取り組みを呼びかけること。
④アスベスト対策本部を設置し、総合的な対策を行うこと。
⑤住民の不安に応えるための総合相談窓口を設けること。
⑥上記の推進に必要な経費を、９月補正で予算化すること。
⑦国、都に対しアスベスト対策の強化を要請し、区への財政支援を求めること。