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■263号 鉄とコンクリートと排ガスか緑と青空か
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東南側ループトンネルの内部 |
大橋ジャンクション工事を視察
6月28日再開発特別委員会の視察で、大橋ジャンクション部の地下トンネル建設工事現場に立ち入りました。
現在、松見坂交差点付近の立坑から環6地下をシールドトンネルを堀り進み、国道246の地下を通る田園都市線のさらに下を小回りに右折し、大橋ジャンクションに接続する部分が工事中です。これがジャンクションループ部分に入り、地下で1周、地上でさらに1周し、高架高速3号線に接続します。
巨大な地下ループトンネル
この日、初めて立ち入った場所は、246に向かって左回りにあがっていく地下ループ部分で、右上がり傾斜になる路面工事はこれからですが、すでに南側トンネル部の基本構造はできていました。
地下水脈は大丈夫か?
露出部分は、モルタルなのか地下の東京礫層や泥岩部分なのかわかりませんでしたが、水脈の集中している目黒川沿いだけに、駒場と同様地下水脈を断ち切っている心配があります。すでに、東山貝塚公園の湧水3系統のうち2系統は涸れていることを見ても、大規模開発の影響は、都会に残された自然のバランスをさらに崩す恐ろしささえ感じます。
鉄とコンクリートの街
大橋再開発は、巨大なジャンクションを挟むかたちで、約160mと100mの超高層マンションを建設する計画です。初めて見る模型が展示されていましたが、これをまじまじ眺めて、改めて鉄とコンクリートの街づくりを実感するとともに、換気所からトンネル内の汚れた排気ガスが不十分な浄化のまま上空に吹き上げられたら、超高層マンションの住民は、とても窓を開けられないし、ぜん息にかかってしまうに相違ないと確信しました。
水と緑と青空の大橋を
大橋の環境対策は、これからが勝負です。大気浄化装置の運転機能を常時住民がチェックできる表示盤の設置や湧水保存、緑化対策など、都区や首都高公団への要請行動など、宮本栄さんはこれからも現職なみに住民運動の支援に奮闘してほしい、そして、4年後には必ず都政の舞台に押し上げようという声が高まっています。
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