増税や各種保険料などの負担増に加え、最近の物価の高騰が区民のくらしと営業に深刻な打撃を与えています。加工食料品や電気・ガスなどの値上げが家計を直撃し、商店などの自営業者も、仕入れ値や原材料の値上げで、営業の先行きがたたないなど深刻な事態がうまれています。
日本共産党目黒区議団は、くらしや営業に対する区民のみなさんの要望をお聞きするアンケートを実施しています。
7月15日、青木区長に次のとおり緊急要望を行いました。
飲食店
去年に比べ売り上げは半分、そのうえ食用油など仕入値が高騰し、店をやめようかどうか悩んでいる。
クリーニング店
3月にクリーニング溶剤が1.6倍になり7月には25円の値上げとなった。客数は増えないので持ち出しが増えている。何とかしてほしい。
惣菜や
マカロニが300グラム130円から180円にあがったが値上げできない。おにぎりも消費税導入以来まったく上げていない。
どうにかしてほしい。
鮮魚
仕入れの輸送費が上がった。買い控えで売り上げは大幅に減少。
目黒区議会は、6月定例会で、後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書を、共産、民主、社民、無所属・独歩の会、生活者ネットの賛成で可決しました。自民、公明は、反対しました。
日本共産党は、後期高齢者医療制度が実施される前から、その問題点をくり返し取り上げ、6月議会でも、青木区長に廃止を国に求めるよう迫りました。
また、区内の開業医や老人クラブへの申し入れや、地域での署名活動に取り組み、国会要請を行うなど、廃止のために全力をあげています。
こうした中で、多くの区民から「廃止のためにがんばってほしい」という声が寄せられています。
今回の区議会での意見書の可決は、区民の願いの反映です。
7月中旬に75歳以上の方にたいし、後期高齢者医療保険料の通知書が目黒区から送付されています。「保険料が高くてびっくりした」「きちんと計算されているのか」など、不安や疑問の声が上がっています。
ご意見やお問い合わせのある方は、日本共産党区議団へ、ご一報ください。
現在、中目黒駅前では45階建ての再開発ビルが建設されています。目黒区は、このビルの3階の一角に0歳から5歳までの58名定員の区立上目黒1丁目保育園(仮称)を整備し、2010年4月に開園する予定です。今年5月に基本構想素案が発表されましたが、「これが区立の保育園?」と驚くような内容が明らかになりました。
庭もなく、ベランダもない
子どもたちは、土や草花に触れることで自然の四季を感じ、地面を踏み、砂遊びから肌を通して五感を養います。それを保障するために、保育園など児童福祉施設の最低基準には、園庭の整備、通風や採光の確保が義務付けられています。
窓が開かない
窓も開閉できない閉ざされた室内で朝から夜まで過ごすことは、子どもにも職員にも強いストレスを与えます。さらに、エアコンの効いた部屋に長時間いると、汗腺がつくられず、体温調節ができない体になり、熱中症になって倒れるなど生命の危機も招くことになります。
プールなど水遊びの施設がない
暑い夏、水遊びは重要な保育活動です。子どもたちは、水に対する恐怖心を乗り越えて、心身ともに大きな成長を遂げます。その機会が保障されません。
安全性が確保されない
◆区がつくった「保育所建設標準仕様書」には「保育室の配置は南側に面し、園庭に接するものとする」と書かれています。これを守らない計画は認められません。(元区立保育園園長)
◆再開発ビルの容積率を拡大するために必要な「文化公益施設」として保育園が計画されたそうだけど、そのために子どもを犠牲にするなんて許せない。(保育園の父母)
◆子どもの人権無視というべきで、健康面のみを考慮しても反対すべきだと思います。(小児科医)
目黒区が“子どもの権利条約”に基づき、2005年12月に制定した「目黒区子ども条例」の第3条には、まちづくりの基本の考え方として
一 子どもの幸せを第一に考えること。
二 子どもの年齢や成長に配慮すること。
とうたっています。区はこの条例を生かすべきではないでしょうか。
●住民要求の強い一時保育や子育て広場など一時的な利用施設に計画の見直しを!
●待機児解消に向けて、利用計画のない守屋教育館跡地などの区有地の活用で、よりよい保育園の早急な整備を!
●上目黒1丁目保育園(仮称)計画について、住民への説明と保育関係者や専門家の意見の反映を!
日本共産党区議団ニュース 2008年夏号 (PDF2,530KB) |