党の政策
区立児童館及び学童保育クラブ民営化計画素案についての意見を提出しました
日本共産党目黒区議団はこのほど、表記の意見を提出しました。内容は次の通りです。
区立児童館及び学童保育クラブ民営化計画素案についての意見
2021年5月9日 日本共産党目黒区議団
1. 学童保育クラブは保護者の就労や病気等が理由で放課後、家庭で保育にあたることのできない小学校児童が、放課後に集団で指導員と過ごすことで子どもたちが成長することができる居場所である。親たちにとって、わが子の成長を実感しながら安心して働き続けられる、子どもたちの生活の場である。また、学童保育クラブは子どもたちへの働きかけにとどまらず、ワーク・ライフ・バランスの推進や保護者や地域の住民参画促進等、子育てに関する機関や組織等との連携の要として、地域における子ども家庭福祉の拠点となることが求められている。子どもの生活、活動状況を家庭に伝え、保護者と共感を持つことで信頼関係を築き、共働き・ひとり親家庭等の親の働く権利を支援するとともに、ワーク・ライフ・バランスの実現をめざすことを保育指針として掲げてきた。
子どもの成長・発達にとって、このような重要な役割を担っている学童保育クラブだからこそ、長年にわたり目黒区では保護者、指導員、行政がよりよい保育のために力を合わせてきた。公設公営だからできることである。
従って、今後も学童保育クラブの運営には区が責任を負うべきであり、現存する公設公営の区立学童および区立児童館は民間委託せず、公設公営を継続すること。
2.児童館・学童保育クラブの課題と解決の方向性について
(1)児童館・学童保育クラブの拡充整備について
・学校内に学童保育クラブを整備するにあたっては、タイムシェアではな く、きちんと学童保育クラブ専用の場所を設けること。
・保育時間の延長にあたっては、きちんと正規職員を配置すること。
(2)放課後総合プランの実施について
小学校内に整備される学童保育クラブは保育に欠ける児童の居場所であり、学童保育クラブ独自の役割がある。ランドセル広場は放課後児童対策の事業であり、それぞれ別事業である。それぞれの事業の役割を堅持し実施すること。
(3)児童館・学童保育クラブの運営体制について
常勤職員をきちんと配置すること。また、会計年度任用職員の欠員状態が続いているが、区としてきちんと分析し、早急に対策を講じること。
(4)財政負担の軽減について
子どもの成長・発達に責任を負う学童保育や児童館事業を「行政のスリム化」を名目に、安易な民営化の対象にしないこと。
3.その他
(1)定員を超過している学童保育クラブについては、早急に必要な手立てをとり解決すること。
(2)既存の公設民営、民設民営の学童保育クラブについては、区として学童保育クラブ指針を堅持し実施できるよう指導を行うこと。
(3)既存の公設民営、民設民営の学童保育の質を担保するために、定期的に職員の定着率や労働条件などについて、区としてきちんと把握し、問題のある事業者に対し是正の指導を行うこと。
(4) 公設公営の学童保育クラブの時間延長については、正規職員の配置を行うこと。
以上