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「新たな目黒区民センターの基本構想」策定に向けた基本的な考え方(中間まとめ)についての意見を提出しました

  「新たな目黒区民センターの基本構想」策定に向けた
    基本的な考え方(中間のまとめ)についての意見
                       
                                          2020年7月31日
                                        日本共産党目黒区議団


1、コロナ禍の下で、「新しい生活様式」が提起されています。今後整備する施設においては、区民の健康や命を守るために、ソーシャルディスタンスなどを考慮しなければなりません。こうした新たな状況の下での区としての施設の在り方を示すこと。

2、中間のまとめには、『「未来につながる 人とつながる 新たな自分とつながる」“できる”が広がる創造空間』と抽象的なスローガンを掲げ、他の自治体の施設を例示しています。一方、区民センター内にある体育館、学童保育クラブ、美術館、図書館、社会教育館など、それぞれ法令や条例に基づいた、目的を持った各施設の総括が示されていません。各施設を利用している区民や団体、さらに幅広い区民の意見や要望を聞くこと。

3、中間のまとめでは、区の財政負担の軽減などを理由に、建設及び運営において民間活力を高い割合で活用する案が示されています。民間活力や民間資金の導入をすべて否定するものではありませんが、区有施設は区民の生活を支える区民財産です。民間企業に丸投げすることなく、計画・設計・建築・運営などすべての面で区がきちんと関与し責任を負うこと。また、区と民間の契約については区民に対しきっちりと情報公開すること。

4、下目黒小学校の敷地を含めて区民センターを建て替える方向が示されました。他の自治体では、学校をビルの中に集約し、屋上に校庭を設けているところがありますが、子どもの学ぶ環境がきちんと保障されているのか問題があるとの声がだされています。また、学校は地域避難所としての重要な役割があり、校庭のない学校整備はどうなのかといった声もあります。下目黒小学校との一体的な建て替えについて、子どもの発達との関係でどうなのか、教育上の区の基本的な見解を示すこと。

5、区は区内の住環境や景観を守ることを目的に絶対高さ制限の仕組みをつくりました。この制度はしっかりと守るべきです。もし、区民センターを建て替え、高層ビルを建設するとなると、豪雨時に高層ビルの壁を直撃する雨水が建物の下にたまり、水害を引き起こすリスクが指摘されています。ただでさえ、水害のリスクが極めて高い目黒川沿いに高層ビルを建設することは、余計に水害のリスクを高めてしまうことになります。区民センターは高層の建物ではなく絶対高さの制限内の建物の高さにすること。

6、緑の確保と災害時に避難できるスペースを確保する観点から、現状の区民センター公園の敷地を確保すること。また、公園内にある平和の鐘や被爆二世の柿の木など、区の平和事業とかかわりのある遺産をきちんと確保すること。

7、中目黒スクエアや下目黒住区センターの中にある男女平等・共同参画センター、青少年プラザ、住区会議室などを区民センター建て替えの際に集約するとしています。中目黒スクエア、下目黒住区センターは引き続き、区有施設ないし区の敷地として活用すること。

8、区民センター図書館をさらに充実させ区立図書館として存続させること。

9、区立美術館は、区立施設として存続させること。

10、区民センターの建て替えとともに、不足している公営住宅を整備すること。

                                                以 上

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