党の政策
エコプラザ見直し(案)についての意見を提出しました。
2013年6月14日
日本共産党目黒区議団
エコプラザ見直し(案)についての意見
1.目黒区立エコプラザは、資源及びエネルギーの有効利用等環境への負荷の低減に関する普及啓発並びに環境への負荷の低減に関する区民等の自主的活動の支援を行うことにより、地域及び地球の環境保全に資するため設置されているものである。平町エコプラザは、目黒エコプラザとともに、東西の地域センターとしてその重要な一翼を担ってきた西の拠点である。どちらの立地がより利便性がよいのか、という議論は無意味で「どちらか廃止ありき」の議論である。また、最寄駅からの距離(目黒、都立大)は同じ程度、バス停は平町の方が目の前にあり利便性はよい。
2.福島第1原発の事故を経験し、大都市においても再生可能エネルギーを爆発的に普及する取り組みが求められている。リサイクルプラザからエコプラザに名称変更したのは、こうした環境問題に真正面から取り組むことを名前に込めた経緯がある。今後さらに、平町エコプラザは、地域の多様な個人・団体が自主的に使える場としての地域の拠点として、その役割はますます重要度を増している。
3.この間、大型開発やパーシモンホールなど大型ハコ物建設の一方で、経費削減をねらった「行政改革」の名で、「エコライフめぐろ推進協会」の委託経費が削減され続けてきた。平町エコプラザのシルバーアトリエやショップの廃止は、設置目的に照らしてマイナスになってきた。さらに、「指定管理をゆだねてきたエコライフめぐろ推進協会の存廃を含めたあり方の検討」が行われ、同時に、今回の区立エコプラザの廃止提案がされているのである。こうした流れは、「行革計画」に基づき進められてきたものである。
4.平町エコプラザの廃止(案)は、目黒区が求められているエコ行政の推進よりも、「財政健全化」の名による経費削減を最優先させた結果である。そもそも、「緊急財政対策というけれど180億円不足は本当なのか」と区民から疑問視されてきたが、24年度決算(速報値)によれば、2年続きの「史上最高」で43億円の実質収支の黒字となった。わが党が指摘してきた「偽りの財政危機論」の正しさが立証されつつある。財源問題の本質は、大規模開発優先こそ改めれば、くらしや福祉、防災、環境対策の財源はあるという点にある。