後期高齢者医療保険料の滞納者への、異常な差し押さえをやめよ=党区議団が区長宛に要請
日本共産党目黒区議団は7日、青木英二区長に対し、滞納対策強化を理由に後期高齢者医療保険料を滞納している世帯への差し押さえをやめるよう要請しました。
森美彦幹事長は、2010年度の目黒区の差し押さえ件数が預貯金・不動産など合わせて358件(23人分)に上り、都内の区市町村の中で異常に突出していることを指摘。1か月6万円の国民年金しか収入がない83歳の高齢者の年金を全額差し押さえている実態を示し、「生きる糧さえ奪うものだ。差し押さえは、ただちに中止せよ」と迫りました。
応対した鈴木勝副区長は、「公平性をどう保つかが必要。本人の事情を聞きながら対応しているつもりだが、改めて所管に精査するよう伝えたい」と述べました。
区議団は、「目黒では被保険者に対しきめ細かく対応し、差し押さえはしてこなかったはずだ。滞納者に短期証を発行してこなかったように、滞納者への過酷な差し押さえはやらない立場を堅持してほしい」と再度、強調しました。