党区議団で、区内の公園10か所の放射線量を測定
日本共産党目黒区議団は、6月15日、区内の公園10か所で放射線量の測定を行いました。
目黒区では、東大、東工大での放射線測定値が公開されるようになりましたが、小さなお子さんをお持ちの皆さんから、日本共産党区議団に、「保育園や幼稚園、学校や公園など子どもが生活する場所がどうなっているのか」、「プールは大丈夫か」、目黒区に調査させてほしいとの声やメールが多数寄せられてきました。
さまざまな心配が寄せられているものを整理し、6月3日には、区長に「放射線の独自測定を求める要望書」を提出しました。
http://www.jcpmkd.jp/html/menu01/2011/20110604130142.html
目黒区まかせにせず、日本共産党区議団としても放射線量を測定しました。調査とデーターの処理方法を、日本科学者会議災害問題研究委員会委員の坂巻幸雄先生に指導していただきました。
GM(ガイガー=ミュラー管)簡易測定器を使用しているため、精密なデーターにはなりませんが、大まかな傾向を見ることができました。10か所の公園を調査したところ、放射線量が高いホットスポットはなく、都内の放射線量と比べて大きな違いはありませんでした。(数値は、下記に掲載しました)
東京都議団は、東京都全域を4キロメッシュにして、128か所で調査したものをHPで公開し、10万件を超えるアクセスになっています。このデーターは、研究機関や国などの行政が使っているシンチレーション式サーベイメーターを使用。最新号の「週間朝日」にもこのデーターが掲載されました。
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2011/20110525195904.html
こうした申入れや調査などで、区民のみなさんと一緒に、国や東京都、目黒区を動かしてきました。
東京都は、都内100か所での調査を実施することを決め、6月8日に各自治体に場所を申請するよう文書をおろしました。また、区市町村に測定器を配布する予定です。
目黒区は、6月15日、 「区独自に、学校の校庭や保育園等の園庭及び砂場の地表面、プール水の放射線量等を調査し、測定結果をホームページで公表します。」と発表しました。しかし、詳細は、これからです。
日本共産党区議団は、6月20日(月)午後3時(予定)の区議会一般質問で、放射線の測定問題を区長に質問します。
測定結果
場 所 平均値
菅 刈 公園 0.118
東 山 公園 0.122
中 目 黒公園 0.126
油 面 公園 0.125
唐崎児童遊園 0.108
田 向 公園 0.124
碑 文 谷公園 0.124
駒 沢 公園 0.132
中 根 公園 0.132
林 試 の 森 0.116
(単位:マイクロシーベルト)
実施細目
■測定日:6月15日 午前10:30〜13:30
■測定者:日本共産党目黒区議団
■測定器:GM(ガイガー=ミュラー管)放射線量計測器 MODEL−NT6102
*国・自治体は、シンチレーション式サーベイメーターを使用しています。
放射線のカウント方式が違います。
■測定方法:地上高1mで表示数値を10秒間隔で5回測定し、平均化した数値です。
*平均値の算出に当たっては、標準偏差、変動係数で整理をしました。
■調査協力:坂巻幸雄氏(日本科学者会議災害問題研究委員会委員)