党の政策
区議会で、議場に「日の丸」掲揚の動きが浮上
目黒区議会の議場に、「日の丸」を掲揚しようという動きが浮上しています。この背景には、区議会第四回定例会で、区民が区議会に提出した「区議会の議場に国旗の掲揚を求める陳情」が自民、民主、公明の多数によって採択されたことがあります。
十七日に開かれた議会運営委員会では当初、「日の丸」掲揚が予定議題の一つにあげられていました。しかし、沢井正代・党区議団幹事長と坂本史子・無所属独歩の会幹事長が抗議したこともあり、当日の議題からは外れました。いくら「陳情」が採択されたといっても、日本共産党や「無所属独歩の会」、社民党、生活者ネットの議員は反対しているもので、自民、民主、公明など数の力で押し付けようとすることは道理がありません。
「国旗・国歌法」の国会審議でも明らかなように、国旗は、法制化にもとづいて国が公的な場、国事行事などで公式に用いるということであり、国民の「思想・信条の自由」「内心の自由」を侵してまで、国民に強制すべきものでないことは、当時の小渕首相の発言からも確認されています。現在でも区民の中で「日の丸」に対する思いは多様であり、「日の丸」を侵略戦争の象徴と認識している人も少なくありません。
そもそも議会は、選挙を通じて政治的立場や思想・信条の違う議員が集まり、政治論議をたたかわせる場です。その議場に「日の丸」を掲揚すること自体、なじむものではありません。
区民のみなさんと力を合わせ、区議会の議場に「日の丸」を掲揚させず、憲法に保障されている「内心の自由」を守る取り組みをすすめていきます。