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党の政策

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大橋1丁目周辺地区整備方針(案)に対する意見書を提出

大気汚染等の環境問題に絡んで、大橋1丁目周辺地区については、「現状より環境を悪化させない。むしろよくする」というのが、区と区議会挙げての立場である。しかし、本整備方針(案)は、環境を現状よりよくする方針になってはいない。
そのために、環境対策を第1に掲げるとともに、緑化計画を最大限盛り込むことなど以下の意見を述べる。
(住民参加)
1.大橋1丁目周辺地区整備方針(案)の策定過程において、大橋1丁目周辺地区街づくり懇談会を5町会・自治会・3住区住民会議・2商店会の代表によってすすめてきたが、これまで環境を守る立場からジャンクション建設に反対してきた住民組織や大気汚染測定監視団体など地元の有力運動団体を排除し、まして公募住民さえ加えずに検討を行ってきたことは、区の基本計画の立場にも反するもので極めて遺憾である。
2.今後の整備計画を策定する過程では、住民の意見が十分反映されるよう情報提供と住民参加を保障すること。
(財政)
3.きびしい区民のくらしの実態から見れば、くらしと福祉を守る自治体本来の役割を優先すべきである。この立場から見れば、巨額の財政投入が予想される整備方針をいくらかかるかも明らかにしないまま決定するのは問題である。
(日照)
4.保育園や中学校等に大きく日影の影響を与えなければ採算の合わない巨大超高層計画を区が率先して推進すること自体問題があった。今後これ以上の日照被害を生み出さないよう、5月改正された総合設計制度の景観条項の活用や区景観条例の早期制定などによって、飛栄ビル跡地などの場に新たな日影を生み出す高層ビルの建設を抑制すること。また、高層化につながるような大橋図書館の売却は行わず、住民の福祉向上のために活用すること。
(大気汚染)
5.大橋換気所の大気浄化機能は、実験でもすでに100%にちかい数値を技術的に達成しているのであり、実機適用でも機能アップを図ること。また、住民に対し約束してきた数値、NO2は90%以上、SPMは80%以上除去しているか、住民が監視できるよう、表示盤を設置すること。
(騒音)
6.246沿道では、現在でも会話が聞こえないほどの全国有数の騒音地帯である。覆蓋は、排ガスの漏れ出しを防ぐだけでなく騒音対策に最も効果的であるため、4方向サービス路線のすべてを首都高速3号線の接続点まで延長させること。
(緑化)
7.本来、1−2棟の建つスペースは、緑化公園になるべきスペースであったにもかかわらず、ジャンクションと再開発ビルの一体的な整備手法によって、希少な環境施設帯としての緑化スペースさえ減少させた。大気汚染対策、風害対策、景観対策等に効果がある緑化については、ありとあらゆる可能性を生かした緑化推進計画にすること。ジャンクションの屋上、壁面、ループ内部、246号線沿道を含めた周辺スペースを最大限活用した計画にすべきである。方針案では緑の部分が少なすぎるうえ、今後の計画も不明確である。ループの屋上計画は、高さもボリュームもある屋上緑化計画とすること。
(ヒートアイランド)
8.大橋周辺は、都内でももっともヒートアイランド現象が深刻なところである。計画されている3棟の超高層ビルについては、ことさら厳しく大橋にふさわしい環境配慮計画書を作成・実行すること。

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