■５６５号 舛添都知事は速やかに辞任せよ

返せばすむ問題ではない 　舛添都知事が６日に公表した弁護士の調査報告書は、知事の言い分をうのみにし、事実かどうかの検証、裏付け調査はほとんどされていません。 　政党助成金（税金）を含んだ政治資金を、家族の旅行や飲み食い、日用品などにまで使う公私混同ぶり。家族旅行した都外のホテル代６件、天ぷらやすし店など飲食費１４件、１１３万円余を「不適切」としていますが、金を返せばすむという問題ではありません。 年間５５回の視察のうち美術館は３９回もあるのに保育園や介護施設などは１カ所もない。自分の趣味や関心に偏重した視察です。美術品や美術書の支出や公用車の私的な利用もあいまいです。 公用車で青木区長の選挙応援 　舛添要一知事が４月の目黒区長選告示日に、青木区長候補の応援演説をしました。選挙応援に公用車を使うのは重大なルール違反です。 　舛添都知事は辞職を否定しても、都民の８割は辞職を求めています。日本共産党都議団は百条調査委員会の設置など、真相を徹底究明します。知事は、疑惑に関わる全ての事実を明らかにし、すみやかに辞職すべきです。 ********************************************************* 舛添知事の辞職表明について　　　　　　　　　　　　 ２０１６年６月１５日 　　　　　　　　　　　　　　　　　日本共産党東京都議会議員団　幹事長　大山とも子 舛添知事が、辞職願を都議会議長に提出しました。都民世論の画期的な勝利です。 　舛添知事の高額な海外出張、公用車の私的利用、政治資金の不正使用に対し、都民の怒りの声が広がり、都庁に３万件を超す批判の声が寄せられ、真相究明と知事の辞職を求める声が大きく高まりました。この力が、最後まで辞職を拒み続けてきた舛添知事に、続投を断念させたといえます。 　日本共産党都議団は、独自の調査で舛添知事の税金、公的資金の私的流用の実態を明らかにし、本会議質問、総務委員会における質疑で、舛添知事を厳しく追及するとともに、知事が疑惑の全容を明らかにし、速やかに辞職するよう強く求めてきました。 　同時に、知事の不信任案を提出し、各会派に共同提出を呼びかけるなかで、不信任案の共同提案が実現しました。このことも、大きな力になったと思います。 　わが党は、都政で再び今回のような事態を繰り返さないためにも、百条委員会を設置し、真相の全面解明を行うために、引き続き力をつくすものです。