森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
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森美彦のモリモリ区政報告

563号 子育てに冷たい青木区政



落ちたの私だ

 4月1日、今年も多くの子どもが、認可保育園に入れませんでした。
昨年、目黒区の待機児率は23区ワースト1だったにもかかわらず、第1次申請の結果は、昨年とほとんど同じ1119人にも上りました。

何もしない区長

 この1年間に増設した認可保育園はたったの2園でした。この結果、またしても、待機児率が23区ワースト1(3月24日付読売新聞)になりました。子育てに冷たい何もしない区長という評判が立っていますが、青木区長の失政の責任は重大です。

民間丸投げの末

 そもそも目黒区は子ども総合計画で、昨年4月、待機児ゼロを実現させる計画でしたが、「緊急財政対策に取り組んでいる状況の下では直ちに施設を増やすことは困難である」と棚上げし、「民間の方が経費は半分」などと民間丸投げの結果、23区最悪の事態を招いたのです。

ママ涙の訴え

 「認可園落ちた」ママたち9人が3月14日、目黒区に対し不服審査請求を行いました。「3歳になるので認証保育園を退園しなければならない。認可保育園に入れず『死ね』と言われているようだ」「目黒で育ち、やっぱり目黒に住みたいと戻ってきた。仕事の内定が出て、就職も決まったのに保育園に入れない。子どもとの時間を大切にしたいのに保育園探しでくたくた。このままでは、仕事を失い、家計も維持できなくなる」と涙ながらに訴えました。

面会拒否区長

 切実な訴えにも、区長はママたちに会おうともしませんでした。
 認可保育園が足りないにもかかわらず、区立保育園はつくらず、逆に4つの区立を来年から順次廃止し、「経費削減」と称して民間保育園にかえる計画です。

公立も私立も

 子どもたちは私たちの未来です。公立も私立も同様に園庭など施設環境があり、豊かな保育条件の下、安定した労働条件に支えられた専門性の高い保育士がいて、子どもたちの育ちの場としての発展が求められます。

発達・安全を犠牲に

 厚労省が28日に公表した待機児童の緊急対策は、子どもの発達と安全を犠牲にして、保育士の手当てもないまま既存施設に詰め込もうとするものです。定員を増やす小規模保育は保育士がゼロの施設もあり、安上がりに整備できるとして、0〜2歳児を対象に導入したもので、そこにさらに詰込むのは問題です。

保育士の賃上げ

 保育士の賃金を抜本的に引き上げて、自治体の公共施設の空きスペースを大規模に活用するなど、国と自治体の責任で認可保育所を抜本的に増設すべきです。保育士処遇の低さの背景には、保育士の配置基準の問題があります。ある保育所(定員71人)の場合、配置基準では職員12人(常勤換算)ですが、それでは現場が回らないので15人(同)を雇用。その結果、給与水準は公定価格の76%に低く抑えられる実態があります。
 保育士の平均賃金は、全産業平均と比べ約10万円も低く、保育士の給与を月額5万円引き上げる保育士処遇改善法案を3月24日、野党が共同で提出しました。



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