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■５２４号 区は配食サービス補助を復元せよ
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ワタミの宅配
配食サービスの安否確認は、孤立死防止に役だっていますが、一方で訴訟問題も起きています。
ワタミの宅配弁当、「売り」のはずが安否確認なく異変放置「ずさん」という見出しで一般紙が報道しました。
弁当は原則手渡しするはずが玄関先に置き去り。猛暑の８月に１日放置され遺体で発見されました。遺族はワタミを訴え裁判になっています。
目黒区の宅配
６００人近い利用者がいる目黒区の配食サービスは、いま４社が入っていますが、うち一社の元従業員から内部告発があって、全利用者対象にアンケートや事務所への訪問調査もしました。
手渡しを原則としていますが、これに依れない場合は、事前に目黒区に報告することになっています。こうしたケースは今年２１件あり、調査の結果、外出し不在だった、具合が悪く出られなかったなどのほか、残念なことに救急搬送したが間に合わなかった例もありました。
また、これまで命を落とす寸前で発見でき幸いに助かったケースもありました。
一声かける
手渡しの際、利用者に一声かけるなどコミュニケーションをとるよう努めることと仕様書にありますが、ちゃんと声かけがやられているか点検する必要があるようです。
経費削減の下で
経費削減や効率化優先では、ワタミの宅配のような問題が起こりかねません。目黒区の高齢者配食サービス事業の委託料に対する区の助成金が、緊急財政対策（２４〜２６年度）の下で、５２００万円から３７００万円まで年間１５００万円も削減されています。
緊急財政対策で削った補助を復元せよ
一食１００円程度の影響がありましたが、民間業者に泣いてもらったり弁当の質量を落としたりして対応してきました。４月から消費税の増税で新年度自己負担額が値上げになりました。助成金削減のままでは、安否確認機能にも影響しかねません。
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