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■524号 餓死者を出さない区政に
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餓死寸前で救出
孤立死対策がますます重要さを増しています。目黒区内での孤独死が毎年100人以上にのぼっています。餓死者も後を絶ちません。
先月、区内で48歳の男性が餓死寸前で発見され、救急車で一命をとりとめました。発見した時、危険な衰弱状態でした。1か月間食べるものがなく水だけ飲んで過ごしていました。
電気とガスはすでに止められ、大家さんが発見できたのは、水道局から水道を止めるという連絡があったからでした。餓死寸前になる前に、電気とガスが止められる時点で通報はありませんでした。電話もそうですが、電気やガスは支払いがなければ容赦なく供給停止されます。
その場合にも、電気やガスの事業者から区に、少なくとも安否確認依頼の通報をするよう、区は改めて事業者への協力を要請すべきです。
命を守る相談を
この男性は、断続的に、生活福祉課へ相談に来ていましたが、保護申請には結びつかなかったのでした。相談の時に電話番号を聞いているのですから、区として状況把握の電話をかける程度のフォローを後日やってはどうかと、予算特別委員会で提起しました。区は、相談を受けた後、連絡が必要な人は手紙などでフォローしているといいます。この男性の生活保護は、入院中に決定され、元気を取り戻しました。
「助かってよかった」で終わらせず、一日遅かったらまた餓死者を出していたことを肝に銘じ、未然防止の教訓としてこの度のケースを大いに生かす必要があります。
孤立死防止の強化を
目黒区営住宅での孤立死が毎年2〜3人出ています。区が管理する区営住宅で孤立死を防ぐのは行政の責任です。
区営住宅に孤立死防止の生活リズムセンサーの設置を、希望する65歳以上の高齢者に対象を拡大してはどうかと質問しました。区は、新年度から75歳まで対象を広げると答弁しました。
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