森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
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森美彦のモリモリ区政報告

522号 認可保育園に入れない 958人に増加



昨年より148人増加

 今春、認可保育園に入れない子どもが昨年より大幅に増加したことが、3月11日、第2次募集の結果集計でわかりました。
 認可保育所の入所可能枠814人に対し昨年比266人増の1772人が申し込み、958人が入れませんでした。13年の810人より148人増加しました。12年は642人でした。年々増加する待機児の解消は急務です。

1歳が最多

 入れなかった子どもの年齢別内訳は、0歳が入所可能数269に対して申込者数が497で228人、1歳は263に対し629で366人、2歳は102に対し302で200人、3歳は85に対し215で130人、4歳は50に対し67で17人入れませんでした。(第1次希望による差し引きデータ)

認可園の増設

 これまで区議団は、区民のみなさんとともに認可保育園の増設を訴え続け、区は2010年以降、認可保育園6園(定員488人)を増設させ、4月開園予定を含め34園に。本年4月には、アソシエ下目黒保育園(70人)、まなびの森目黒保育園(60人)、蓮美西小山ナーサリー(60人)の3つの認可保育園(合計190人分)を開園させます。2014年度途中に開設するもの(小規模保育3歳未満60、認証・定期保育50、計110人分)を含めて約300人分の定員を増やします。2015年4月は210人分定員を拡大します。さらに、2016年4月開園めざし、柿の木坂2丁目に、定員70人、区内で都有地を活用する初めての認可保育園を建設します。

定員拡大追いつかず

 定員拡大の7割は認可保育園ですが、認可保育園の申込者数が第1次募集で1273人、1506人、1731人と増え続けているため、待機児ゼロは一向に実現しません。

夫婦で落胆

 2人のお子さんを認可保育園に入園申請されていたご夫婦からメールを受けました。「誠に残念ながら、2人とも申請が却下されてしまいました。何とかなるのでは、という淡い期待があっただけに、夫婦共々落胆しております。同じ思いをしている親御さん、かなり多くいらっしゃることと思います。待機児童問題、実際に直面して、大変難しい問題なのだと痛感しております。二次募集に、一縷の望みをかけようと思います。これからもめげずに、夫婦力を合わせがんばっていこうと思います。」

待機児ゼロ計画実行に責任もて

 目黒区は、子ども総合計画で2014年度中に待機児ゼロを実現することを目指していたにもかかわらず実現できそうにありません。
 待機児ゼロの増設計画を抜本的に立て直すことを迫る意味でも、認可保育園に入れなかった方たちによる目黒区に対する取り組みは大事です。

不服審査請求運動

 今年も多くの自治体で認可保育所への入所申し込みが不承諾となった保護者の異議申立書を、行政不服審査法に基づき提出する取組が相次いでいます。

集団で取り組む

 「異議申立て」は、やったからといって入所できるわけではありません。しかし、保活中・待機中の保護者は区役所に必死に問い合わせたり苦情を言ったりしているものの、個々の保護者と保育課入園担当者間の話しで終わらせないことも大事です。 区に「認可保育所に入れなくて困っている」ことを伝える手段として、集団での「異議申立て」は効果的です。保育行政を動かす力は、当事者の声です。

国は早く財源示せ

 安倍内閣が2015年度から導入をねらう「子ども子育て新制度」で約4000億円の財源の見通しが立っていないことが明らかとなりました。
 安倍内閣は「待機児解消加速化プラン」を打出し、自治体に保育所などの整備目標を出させています。

安倍内閣の責任も重大

 自治体では「早く整備に取り組まないと間に合わないのに、財源の見通しが示されないのは困る」と「待機児解消」を掲げる安倍内閣の責任を問う声が広がっています。


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