森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
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森美彦のモリモリ区政報告

518号 清掃工場老朽建替えの課題



300t・2炉に疑問

 目黒清掃工場は、1991年に建設されて22年が経過し、老朽化したので建替えることになりました。ごみ減量の時代に20年以上前の焼却能力を維持する必要があるのか。多くの疑問が出されています。

6割は他区のごみ

 目黒清掃工場へ搬入されるごみ量の半分以上が他区のごみです。目黒区が経費をかけ容器、包装、プラスチックを分別し、ごみ減量を図ったところに、分別していない他区のごみが持ち込まれている、焼却炉の規模を現状よりも縮小すべきであると反対意見の方が圧倒的に多く出されています。

ごみ減量進まず

 23区のごみ量の焼却実績のデータは、10年度288万t、11年度284万t、12年度282万tであり、誤差4%でほぼ予測通りに実績が推移しています。また、年末年始にごみが増える分や定期点検による休止など12%を焼却余力として見ておく必要があると説明しています。

今後のスケジュール

 今年度は、計画策定のための委託調査が行われています。7月から9月にかけて清掃工場内4カ所でのボーリング調査と煙突の老朽化調査が行われました。10月には計画素案のたたき台案が出され、11月には整備手法と基本的デザイン案のたたき台案が提示されます。12月には、計画素案のたたき台案や一つに絞り込んだデザイン案にについて、目黒清掃工場運営協議会等と意見交換が行われます。

長寿命化はどうか

 なぜ、大規模改修して長寿命化しないのか、都市環境委員会で質問すると、25年で寿命が来ている。それ以上延ばすと、目に見えない劣化があり、ボイラー水管の肉厚が薄くなっているところが何カ所も見つかり3週間修理したとか、予期せぬ事態で炉を止めざるを得なくなるリスクが高くなるので更新建替えをする必要があるという説明でした。

まともな環境アセスを

 中目黒アトラスタワーに住む方が、水分を含んだ真っ白なタオルを外気にあてておくと茶色に変色するほど大気が汚れているのは清掃工場の影響だというのです。アセスは来年度行われます。
 影響最小限のごみ焼却施設に向け、区の確固とした立場が求められます。


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