森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
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森美彦のモリモリ区政報告

509号 中目黒防衛省のプルトニウム 米国へ返還実現



運動こそ底力

 2月13日企画総務委員会で、中目黒の防衛省「技術研究本部」にあるプルトニウムが米国へ輸送(返還)されたとの報告がありました。
 3年前、2009年11月30日の本会議で、内閣総理大臣、防衛大臣あてに、「一刻も早く撤去すること」を要請する意見書が全会一致で可決されました。区民が7000人を超える署名を集め、陳情を提出し、世論と運動の力で区議会を動かしたのでした。

核爆発を想定し訓練

 なぜ、中目黒の住宅地にある防衛省の敷地に核物質があったのかといえば、このプルトニウムは、旧防衛庁が1973年に米国の企業(すでに倒産)から購入した32グラム。防衛庁、自衛隊が極秘にプルトニウムを使って核爆発を想定した防護の研究・訓練をしていたのです。1986年3月、日本共産党の国会議員が、原子力基本法に違反していると、この問題を取り上げ追及しました。

撤去は区議会の総意

 どうすれば中目黒にあるプルトニウムを撤去できるのか。区が議会の意見書を重く受け止め真剣に防衛省に働きかけ、防衛省は熱意をもって移転先やその方法を探すかどうかにかかっていました。
 昨年12月18日、防衛省技術研究本部から3人が目黒区役所に来庁し米国由来の放射性物質の引き取り制度の適用を受け、プルトニウムのアメリカへの移送を完了したと報告がありました。

テロリスト対策として米国へ返還

 地球的規模脅威削減イニシアティブの引き取り制度を利用して、米国へ輸送(返還)可能であることがわかりました。この制度は、2004年に米国エネルギー長官が提唱したもので、米国や旧ソ連より各国に対して研究炉用の燃料として提供された高濃縮ウランがテロリストの手に渡ることを防ぐため、米ロ起源の高濃縮ウラン燃料等の米ロへの返還を推進するプログラムです。

米国へ海上輸送

 プルトニウムは、中目黒の先進技術推進センターから日本積出港まで陸上輸送し、日本積出港から米国輸入港まで海上輸送を行い、米国政府に引き渡されました。
 最終的な米国施設への搬入は、12月18日に完了しました。
 目黒の平和運動の力を確信に、憲法9条を守り抜きましょう。
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陳情審査の議事録 2009.11.24
http://www.kensakusystem.jp/meguro/cgi-bin2/ResultFrame.exe?Code=wpzr2wqld8wpcxemgl&fileName=H211124B04&startPos=0
陳情審査の議事録 2009.9.10
http://www.kensakusystem.jp/meguro/cgi-bin2/ResultFrame.exe?Code=wpzr2wqld8wpcxemgl&fileName=H210910B04&startPos=0



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