森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
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森美彦のモリモリ区政報告

492号 統廃合は子どものためか



3・4中を統廃合

 日本共産党区議団は、1月25日、中学校統廃合に反対する意見書を提出しました。 区内のどの学校に通学しても、子どもたちが学校の主人公として一人一人が大切にされ、楽しい学校生活が送れているか、わかる喜びを実感できているかという点こそ大事にすべきです。

30人学級には背を向け

 ところが、目黒区は、行き届く教育条件としての30人学級の実現には背を向ける一方、隣接校希望選択入学制度、区独自の学力テスト、学校評価制度など、子ども同士、学校同士を競争へと追い立てる仕組みを作るとともに、2・5・6中の統廃合を強行し、さらに3・4中、その後は7・8・9・11中に拡大しようとしています。

統廃合の教育効果を示せない

 中学校統廃合は、地域に大きな不安と混乱をもたらしましたが、評価報告書は、作成メンバーに中央中の校長や教員は加えず、生徒や教育現場の実態を十分反映していません。また、過渡期に2中では在校生が1人となる異常な事態が生まれましたが何の反省もありません。統合によってどのような教育効果があったのか具体的に示せない一方、「学区域の小学校が5校に増え、地域が拡大し複雑化し、生活指導面で難しさがあった」「小学校や地域との連携において難しかった」と指摘しています。

通学に30分も

 統合による学区域の拡大は、地域との連携を希薄にし、通学に30分以上かかるなど子どもの安全面からも問題です。学校は、第一次避難所となっていますが、統廃合は密接な地域のつながりを失い防災上も問題です。

私立中と競争

 教育委員会は、統合によって、私立に負けない特色ある学校づくりを行うとしていますが、公立中学校は、保護者の経済力に関係なくすべての子どもに等しく学習する場を提供するところです。私立中と競いあうところではありません。統廃合は、地域との連携を希薄にし、公教育の役割を後退させるものです。

子どもより財政の方が大切なのか

 今回の統合方針案は、子どものためではなく、区の財政対策の一環で、教育予算を削減することが狙いです。子どもに犠牲を押し付ける統廃合は許されません。


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