森美彦 日本共産党目黒区議会議員 葉っぱ
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森美彦のモリモリ区政報告

491号 区民生活ジリ貧予算



守るべきは暮らし

 2012年度目黒区予算案は、経済危機と円高、社会保障と税の「一体改悪」など激動の中で、区民生活を守る課題がいよいよ重大化する中での予算編成となりました。

福祉より開発

 しかし、その特徴を概括して言えば、暮らし福祉に関わる185億円削減の緊急財政対策と新「行革」を反映させる「第一歩の予算」として区民に犠牲を押し付ける一方で、大橋再開発関連など大型開発優先の多額な予算を盛り込んでいることが特徴です。

一般財源は2億円増

 一般財源全体は、前年比2億3000万円余増加しました。新年度の区税収入については、前年度比1億8千万円の減少と見込みました。

都区財調は9億円増

 都区財政調整交付金については、東京都45%に対し23区55%と配分される都区財政調整税そのものは全体で微減となるものの、2008年度目黒区に一人で40億円の納税があった影響分が3年間経過してなくなったため9億6000万円の増加となりました。この額は、緊急財政対策の財政見通しよりも11億2000万円増であり、185億円捻出の前提が崩れはじめていると言えます。

区財政は健全

 目黒区は「健全な財政状況にある」(区報11月15日号)にもかかわらず、青木区長は、財政危機を煽り立て、3年間で185億円もの区民生活向け経費をカットしようとしています。

初年度Δ52億円を削減

 その初年度として、区立第4特養ホーム整備5469万円、箱根保養所1億4469万円、高齢者福祉住宅(借り上げ型)7125万円、高齢者配食サービス事業1281万円、高齢者紙おむつ・おむつ代支給569万円など750項目以上からなる52億円もの削減分(うち一般財源が32億円で目標額25億円を上回る)を新年度予算に反映させています。

区有財産を売却

 また、貴重な区有財産である上目黒福祉工房跡地や箱根保養所を売却するための調査経費1055万円を計上。

差押など徴収強化

 さらに、特別区民税や国民健康保険料の徴収強化のための予算約1500万円を盛り込みました。83歳の高齢者の生きる糧である年金まで差押える例もあるほどの徴収強化という区の姿勢がはっきり出ています。



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